生体技工部

皆様のご支援にて無事目標金額に達することができました。引き続き開発に向けて頑張って参ります。
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生体技工部では歯科技工技術を専門職とする歯科技工士が中心になって、各種補綴物(クラウン、ブリッジ、義歯など)を製作しています。
さらに形成外科、耳鼻科、補綴科などと連携して各種エピテーゼなどにも専門領域を広げています。一層の患者満足度向上に向けて品質管理を重点的に取り組んでいます。

お知らせ

  • 2022.12.3
    第24回日本口腔顎顔面技工学会「スプリント製作のデジタル化」 佐伯和紀
  • 2022.12
    Advances in Oral and Maxillofacial Surgery「CAD/CAM surgical guide for precise interdental osteotomy at the site between the crowded teeth in cleft lip and palate patients」 Kazuhiro Matsushita, Yuki Wakabayashi, Soichi Tanaka, Tetsuya Seikai, Masaki Donen
  • 2022.11.19
    日本歯科技工学会第44回学術大会ポスター発表「義歯の誤飲を想定した3Dプリンターによる造影性義歯製作材料の構築」 道田共博,佐伯和紀,若林侑輝,川村 碧,阪野 充 横山敦郎
    日本歯科技工学会第44回学術大会ポスター発表「デジタル技術を活用してダイレクトボンディング治療を行った1症例」 川村 碧,道田共博,若林侑輝,佐伯和紀,阪野 充,横山敦郎
    日本歯科技工学会第44回学術大会ポスター発表「デジタル技術による複製義歯の活用法」佐伯和紀,道田共博,川村 碧,若林侑輝,阪野 充,横山敦郎
    第36回日本口腔リハビリテーション学会「デジタル技術を活用した上下総義歯製作について」 佐伯和紀
  • 2022.11.17
    フロンティア発展科目(歯学部5年生向け)「顔面補綴装置(エピテーゼ)について」 若林侑輝
  • 2022.9.28
    Polymers Journal「Influence of Novel Experimental Light-Cured Resin Cement On Microtensile Bond Strength」 Midori Kawamura, Yu Toida ,Shuhei Hoshika ,Md Refat Readul Islam,Yitong Li Ye Yao Yunqing Liu, Rafiqul Islam,Takaaki Sato Yasushi Shimada and Hidehiko Sano
  • 2022.9.24
    第52回日本口腔インプラント学会学術大会「エックス線造影性を付与した3Dプリンティングレジンによる人工歯製作の試み」 佐伯和紀
  • 2022.9.10
    第162回北海道歯科技工学術研修会 講演「デジタル技術の活用から展望-CADCAMインレーの保険収載を踏まえて-」 若林侑輝
  • 2022.8.21
    第75回北海道歯科学術大会 DTテーブルクリニック 講演「歯科技工士の医科歯科連携への可能性」 若林侑輝
  • 2022.6.24
    日本顎顔面補綴学会第39回総会・学術大会「3Dスキャナーを用いた即時外鼻エピテーゼ症例」 若林侑輝,西川圭吾,横山敦郎
  • 2022.6.16
    日本歯科保存学会2022年度春季学術大会(第156回)ポスター発表「新規光重合型レジンセメントの接着性能に関する研究」 川村 碧,戸井田 侑,星加修平,佐野英彦
  • 2022.5-6
    月刊 歯科技工「歯科技工士と医師・歯科医師との新たな取り組み」 若林侑輝
  • 2022.4.16
    日本学術振興会 科学研究費助成事業 症例研究採択「義歯の誤飲を想定したX線造影性
    3Dプリンター義歯製作材料の構築」 道田共博

スタッフ

  • 部長
    横山敦郎(歯学研究院 口腔医学部門 口腔機能学分野 教授)
  • 副部長
    上田康夫(歯学研究院 口腔医学部門 口腔機能学分野 准教授)
  • 副技師長
    道田智宏(歯冠修復部門 主任歯科技工士)
  • 歯冠修復部門
    若林侑輝(歯科技工士)
    山本莉紗(歯科技工士)
  • 有床義歯部門
    川村 碧(主任歯科技工士)
    輪島克司(歯科技工士)
    佐伯和紀(歯科技工士)

所属学会

  • 一般社団法人 日本歯科技工学会会員 5名
  • 日本口腔顎顔面技工学会会員 3名
  • 一般社団法人 日本顎顔面補綴学会会員 2名
  • 公益社団法人 日本口腔インプラント学会会員 2名
  • 特定非営利活動法人 日本歯科保存学会会員 1名
  • 一般社団法人 日本口蓋裂学会会員 1名
  • 一般社団法人 日本接着歯学会 1名
  • 一般社団法人 日本頭頚部癌学会 1名
  • 一般社団法人 日本口腔リハビリテーション学会 1名

資格取得者

  • 一般社団法人 日本歯科技工学会認定 専門歯科技工士 1名
  • 日本口腔インプラント学会 専門歯科技工士 1名

生体技工部の紹介(院内設備)

  • 部屋の様子
各部屋の様子の写真
受付コーナー(左上)、鋳造コーナー(右上)、石膏注入コーナー(左下)、CAD/CAMコーナー(右下)
  • 職員の技工机
    L字型の半個室になっており、研磨作業とその他の技工作業が1か所で行えます。
職員の技工机の写真2枚
  • 3Dプリンター
    医科・歯科診療科から依頼される3Dモデル(実物大臓器立体模型)を作製する石膏プリンターや、歯科技工物を造形するための樹脂プリンターを設置しています。
実物大臓器立体模型用石膏プリンター (ProJet 460Plus、3D Systems)
歯科技工物用樹脂プリンター (ゼニスD、ヨシダ)
  • CAD/CAM機器
    保険適用の白い被せ物(CAD/CAM冠)や自費セラミック(ジルコニア)などのデザイン、削り出しを行う機械です。
CAD/CAMシステム (Ceramill、AMANNGIRRBACH)
CADシステム (S-WAVE、松風)

技工物紹介

  • インプラント
    インプラント(人工歯根)とは、歯が抜けてしまった所の骨にフィクスチャー(ネジ)を埋め込み、そのフィクスチャーを土台にして人工の歯を装着する治療法です。
下顎インプラント(左)、前歯部インプラント(右)
  • CAD/CAM冠
    歯型をスキャンしたデータから、コンピューター画面上で適切な歯の3Dデータを作り出します(この操作をCADといいます)。その後、データを加工機に入力し、材料を機械加工して(この操作をCAMといいます)できた技工物がCAD/CAM冠です。
    使用される材料は金属アレルギーのリスクが少なく、天然歯に近い審美性を持っているプラスチック材料です。
CAD/CAM冠(保険)
  • 自費セラミック冠
    金属にセラミックを被せた陶材焼付鋳造冠(メタルボンド)とセラミック材料のジルコニア冠の2種類があります。
メタルボンドブリッジ(左)、ジルコニア冠(右)
  • 義歯
    歯が1本も残っていない患者さんに対しては総義歯、歯が残っている場合はクラスプ(止め具)をかけて装着する部分床義歯によって、失われた歯の機能を回復します。
上顎と下顎の総義歯(左)、部分床義歯(右)
  • マウスガード
    スポーツ時に、口の中を怪我することを防止するために用いられる歯科用樹脂。
マウスガード
  • スプリント
    顎関節症や歯ぎしりの治療に用いられる歯科用樹脂。とくに睡眠時無呼吸症の改善に用いる装置はスリープスプリントといい、上下を固定するタイプと、多少動かすことのできる半固定式のものがあります。
半固定式のスリープスプリント
  • 3D造形模型
    CTやMRIから画像診断装置(Mimics)を用いて必要な部位のSTLデータを作成し、3Dプリンターで造形したモデル。術前のシミュレーションによる手術精度の向上、患者説明等、安心安全な医療に役立っています。
下顎模型(左上)、足模型(右上)、脳血管模型(左下)、骨盤周囲模型(動脈、静脈、尿管)(右下)
  • エピテーゼ
    事故、病気、火傷などの要因により身体に欠損部が発生した場合、外科的処置で回復が困難な症例に対して、失われた部分を医療用シリコン等で製作する補助装具です。部位は耳・鼻・顔面などを製作しています。北大では歯科・形成外科・耳鼻科が受け入れ窓口となっています。
耳介エピテーゼ(左)、鼻エピテーゼ(中央)、眼窩エピテーゼ(右)

おわりに

2003年(平成15年)に歯学部と医学部の附属病院統合に伴い、医科との連携を見据えて「歯科技工室」から「生体技工部」へと改編されました。今後とも生体技工部では、歯科分野だけでなく医科分野においても貢献していく所存でございます。

場所

北海道大学病院 歯科診療センター6階
〒060-8648 札幌市北区北14条西5丁目 TEL 011-706-4377

連絡先
副技師長:道田 智宏
Mail: michida[at]den.hokudai.ac.jp
TEL: 011-706-4377