歯科診療Q&A

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言語治療・口蓋裂治療
Q21: ことばの理解や発語ができない場合はどのような原因が考えられますか?
A21: 言語発達遅滞、聴覚障害、失語症を含む脳機能障害、知的障害などが考えられます。

Q22: 発音に問題がある場合はどのような原因が考えられますか?
A22: 粘膜下口蓋裂を含む口蓋裂、先天性鼻咽腔閉鎖機能不全症、舌小帯短縮症、手術の後遺症によるもの、歯並びや咬合の異常、聴覚障害、麻痺性構音障害を含む脳機能障害などが考えられますが、ひとつの原因だけでなく様々な要因や誘因がからみあっている場合も少なくありません。さらに器質的問題が認められない機能的構音障害も多くみられます。粘膜下口蓋裂を含む口蓋裂、先天性鼻咽腔閉鎖機能不全症や後天的な麻痺による鼻咽腔閉鎖機能不全症の治療にあたっては口腔内の処置と連携した構音訓練が不可欠となります。

Q23: 口蓋裂とは?
A23: お母さんのおなかの中、胎生期に左右の突起がのびてきて、これらが左右くっついて口蓋(上あご)ができます(口唇裂もおなじです)。口蓋裂とはこの突起が最後までくっつかなかった状態をいいます。

Q24: このような状態で生まれてきた赤ちゃんはミルクが飲めるのでしょうか?
A24: 今までに色々な考え方がありましたが、特別なことはありません。哺乳の姿勢、哺乳の容器、乳首の穴、赤ちゃんのお口の中での乳首の位置などについて適切な指導を受け実行すれば問題はありません。昔から行われてきたことです。このことは最近の欧米の学会雑誌でも再度報告され、アメリカの看護婦雑誌でも提唱されており、心配することはありません。

Q25: 手術は何のために行うのでしょうか?
A25: 正常な言葉を得るための機能を与えるためです。

Q26: 言葉の治療や歯科矯正治療は必要なのでしょうか?
A26: 手術法については考え方の違いにより、現在種々の方法がありますが、どのような方法をとってみても、従来からの言語治療あるいは歯科矯正治療などを含めた総合的治療が全く必要の無い治療方法は存在しません。
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歯ぎしり
Q27: どうして歯ぎしりがおこるのですか?
A27: 歯ぎしり」とは睡眠時などに歯を強くこすり合わせ、きりきりと音をたてることです。歯ぎしりが起こる原因はいろいろありますが、成長期に起こる歯ぎしりのように、かみ合わせを調整するための生理的な反応もあります。しかしかみ合わせに全く問題が無くても、強い歯ぎしりを日常的に行っている人もおり、歯ぎしりがどのようなメカニズムで起こるのかは未だ明確になっていません。日々のストレスが歯ぎしりに影響を与えるという報告もあり、これは現代人にとっては避け難いことかもしれません。

Q28: 歯ぎしりはどのような害があるのですか?
A28: 顎関節症の原因として、また高齢化社会を迎えて増加傾向を示す歯の破折や、修復物の脱落の原因となると考えられています。また、ブラキシズムが続くと、歯の痛みや肩凝りなどさまざまな不快症状が出る場合があります。さらに、ブラキシズムによる強い力は、重度歯周病の進行につながると考えられています。
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口臭
Q29: 朝起きた時やお腹がすいた時など、自分の口臭が気になりますが、専門家に診てもらった方がよいでしょうか?(30代男性)
A29: 誰でも起床した時や空腹の時は、口臭が出るものです。生理的なものとして、気になさらない方がよいでしょう。ただし、お口の中に問題(歯みがきの仕方が悪い、治療されていないむし歯や歯周病などがあること)が発見されることがあります。かかりつけの歯科医の先生に一度チェックしてもらうとよいでしょう。また、直接私達の口臭外来を受診されてもかまいません。

Q30: 最近になって家族や知人から「口が臭くなった」といわれることが多くなりました。近所の歯科医で診てもらっても「確かに口臭はあるが、むし歯や歯周病などはない」、また、紹介された胃腸科や耳鼻科でも「異常なし」とのことです。歯みがきは毎日2回欠かさず行っていますし、いったいどこに問題があるのでしょうか?(65歳男性)
A30: おそらく、唾液(つば)の分泌低下が疑われます。唾液が少なくなると口の中の細菌の活動が活発になり、様々な腐敗産物を作り出すことで口臭の原因になります。
唾液が少なくなる原因として、
1)生理的なもの(起床直後、空腹時、加齢、月経など)
2)仕事によるストレス(多忙な仕事、緊張の多い仕事、夜勤の多い仕事)
3)薬によるもの(高血圧や糖尿病など、慢性疾患の薬の副作用として)などがあげられますが、ご年齢から推察して、3)の薬の副作用によるものが最も可能性が高いと思われます。慢性疾患のお薬には大なり小なり、唾液の分泌を抑える副作用があるのです。ただし、これはあくまでも推察ですので、私達の口臭外来を受診され、原因を特定されることをお勧めいたします。

Q31: 10代の頃より自分の口の臭いが気になって仕方がありませんでした。どこの病院を受診しても「異常なし」といわれ、かかりつけの歯医者からは「あなたは歯みがきもきちんとしているし、むし歯も歯周病もない。口臭なんて、あなたの気のせいですよ」とまでいわれる始末です。でもやっぱり私は自分の口の臭いがとても気になるのです。人前で口に手を当てて話すのが癖になってしまいました。(23歳女性)
私達の口臭外来を受診される方には、口から不快な悪臭をまき散らし、周囲を辟易させている人はあまりいないのが現状です。そういった人達はいくら臭くともご自分の口臭が気にならないようです(だから当然受診しません)。逆に診査する私達からみて、「この人の口のどこが一体臭うのだろう?」と不思議に思う人が多いのです。しかし、当のご本人には深刻な悩みなのです。口臭が気になるのであれば、どうか私達の口臭外来を一度受診なさって下さい。きっと何らかのお役に立てると思います。
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インプラント
Q32: インプラントの費用と治療期間はどの位ですか?
A32: 使用するインプラントや装着する金冠の種類によって異なります。概算ですが、レントゲンやCT検査を含めた諸検査費用が5万円、インプラントを埋め込む手術費用が15万円、金冠(貴金属)が10万円ほどでインプラント1本当たりにしますと25万円から35万円です。これ以外に、手術を静脈内鎮静法や全身麻酔で行えば、この麻酔費用や入院(通常2-3日)費用が加算されます。
治療期間は、インプラント埋入から仮歯を入れて噛めるまで半年位です。その後、最終的に金冠を入れるまでの期間が必要になります。

Q33: どんな場合でもインプラントは出来るのですか?
A33: 全身疾患があり、抜歯程度の手術が出来ない場合や骨粗鬆症などの骨系統疾患、学童、超高齢者では行えません。また局所的には、歯の抜けた部位がインプラントするのに不適当であったり、その部位の骨の量が不十分であったり、顎の関節異常、高度のくいしばりなどがある場合には出来ない事があります。しかし、骨移植や顎の関節の治療などをしてから行える場合も少なくありませんので、相談されると良いと思います。

Q34: インプラントの手術は痛いのですか? どの位の時間がかかるのですか?
A34: 1-2本程度であれば、歯を注射麻酔で1-2本抜くのと同程度とご理解下さい。それ以上の本数を一度に行う場合は、鎮静剤を血管内に入れながら痛みの感受性を低下させて行ったり、全身麻酔により完全に無痛下で行うことも可能です。全身麻酔の場合は術後2-3日入院が原則です。手術時間は1-2本なら1時間程度です。
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摂食・嚥下障害
Q35: 摂食・嚥下障害ってなんですか?
A35: 口から普通に食事が摂れない状態を摂食・嚥下障害といいます。全く口から食事がとれない状態(多くの場合経鼻胃管や胃ろうになっています)、かろうじて口から食べているけれども頻繁にむせたり、咳き込んだりしている状態、あるいは食事に1時間以上もかかってしまうなどいろんな状態があります。

Q36: 摂食・嚥下障害に対してどのような治療を行うのですか?
A36: 通院可能な方には、まず透視下造影検査や内視鏡検査を行います。通院が困難な方には、在宅でいくつかの検査を行います。その結果から、原因がどこにあるのかを明らかにしたうえで、病状に合わせた治療や訓練を行います。訓練は食物を用いない間接訓練(唇、舌やのどの感覚や動きを回復させます)と食物を用いる直接訓練に分かれます。また、病状によっては食道ブジー(狭くなった食道の入り口を拡げる方法)も行います。どの訓練や治療法を用いるかは病状によって異なります。通常、訓練は3ヵ月続けていただき、その間1〜2週間に1度の通院あるいは往診で、経過をみます。通常、3〜6ヵ月で訓練や治療の効果がみられます。
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Q37: 病院から渡されるクスリ(処方薬)は市販薬とちがうの?
A37: 病院から渡されるクスリの多くは、街中の薬局・薬店で買うクスリとはちがい、医師・歯科医師の処方せんがなければ、お渡しすることはできません。薬局・薬店で買うクスリは既製品、病院から処方されるクスリはオーダーメイドというわけです。ですから、患者さんひとりひとりの症状にあった適切なクスリがもらえます。クスリを使っているあいだ、何か気になることがあったら、必ず医師・歯科医師・薬剤師にお話ください。
処方薬は、医師・歯科医師の診断にもとづいて、その時の、あなたの病気を治したり、症状を改善するためにクスリを使うことが必要と考えた時に処方されます。ですから使わなくなったクスリを大事に取っておいて、似たような症状だからといって勝手に使ってはいけません。もちろん他の人にあげてはいけません。処方薬は医師・歯科医師の指示がなければ使えない、あなたのだけのクスリなのです。あなたが親切のつもりで人にあげたクスリが命に関わることさえあるのです。
歯科医師が、よく処方する「痛み止め」は、炎症や痛みの症状をおさえるために必要です。しかし、安易に使うと、大事な体の危険信号の症状である「痛み」や「腫れ」をおさえてしまいます。そのため大変な病気を見逃すことにもなりかねません。病院から渡されたクスリを取っておいて、自分の勝手な判断で使うと大変に危険です。

Q38: 歯科でもらったのみ薬の痛み止めと内科でもらった坐薬の解熱剤って、ちがうクスリですよね?
A38: 「痛み止め」と「解熱剤」は、見かけがちがっていても成分は同じだったり、似た成分が含まれている場合があります。坐薬と内服薬は、使い方はちがいますが、成分は同じ場合があります。成分を知らないで勝手に使うと、同じクスリを、たくさん使ったことになり危険です。処方医は、あなたの今の状態にあわせて、クスリの中身や形を選び処方しています。 あなたが受診した時に、他の病院や診療所にかかっていることや、使っているクスリのことを忘れずに話してください。 市販の「風邪薬」や「痛み止め」にも同じ成分や、似た成分が使われている場合があるので、不安を感じたら遠慮せずに医師・歯科医師・薬剤師に相談してください。あなたの健康に関わる大事なことです。自分で判断して「歯の治療には関係なさそうだから話さなかった」ということのないようにしてください。
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レントゲン写真
Q39: パノラマ写真を撮影した後に、歯のX線写真を撮られましたが、そんなに必要なのですか。 ただ、パノラマ写真は歯のX線写真ほど鮮明はなく前歯部に障害となる陰影が現れたりなどするため、実際に歯を治療するためには、歯のX線写真が必要になるわけです。
A39: パノラマ写真は上下の顎骨や左右の顎関節まで展開されて写り、治療する歯がその中のどの辺にあって、周囲とはどのような関係にあるのか観察できます。また、潜在的な疾患があったとしてもその発見にも役立ちます。ただ、パノラマ写真は歯のX線写真ほど鮮明はなく前歯部に障害となる陰影が現れたりなどするため、実際に歯を治療するためには、歯のX線写真が必要になるわけです。

Q40: 歯のX線写真を何回も撮影していますが、癌にはならないのでしょうか。
A40: 歯のX線写真一枚当り、実効線量当量は0.03mSv程度で 一年間に受ける自然放射線量2.4mSvと比べ小さな値です。又、200mSv以下の低線量の被爆による有意な白血病の増加はみとめられておりません。

Q41: X線撮影で皮膚が赤くなったりはしないのですか。
A41: 皮膚障害は、確定的影響でしきい線量があり、一定の線量を超える被爆をしないかぎり発生しません。その線量は、初期紅斑で2Gyで、一般の歯科や頭部の撮影では数mGy程度の線量ですので障害が発生する心配はありません。又、100mGy未満の少ない線量では確定的影響である胎児の奇形、水晶体の混濁、一時的不妊なども発生しません。
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検査室
Q42: 検査室ではどんな事をしているのですか?
A42: 患者さんの健康状態を内側から知る為に、患者さんの血液や尿の中に含まれる成分やその濃度を測定しています(検体検査と言います)。また、患者さん自身を対象にして行う検査(生理学的検査と言います)として、心電図や呼吸機能検査を通して心臓や肺の元気に機能しているか調べています。

Q43: 歯医者さんなのに、どうしてそんな検査をしているのですか?
A43: この病院には、一般的な歯科治療の他にも様々な疾患を持った患者さんがいらっしゃいます。手術を要するような疾患や内科的・外科的疾患を同時にお持ちの方も多数受診されているのです。このような場合には治療前後の全身的な管理が大事になります。また、生理学的検査で得られた身体情報や検体検査で分かる体内の環境を参照して、患者さん一人一人に適切な麻酔処置を行う為の指標にもしています。
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歯科用語集
Q44: 歯科の専門用語は分かりにくいので教えてください。
A44: 専門用語で、一般にはなじみのない言葉を集めました。

ほてつ(補綴)
 歯の欠損を義歯・金属冠・継続歯などの人工物で補って、機能を回復させること。
ブリッジ
 歯の欠損部を補うため、複数の歯を支台として連結し,機能と外観を回復する方法
義歯、デンチャー
 入れ歯
歯内療法
 歯の神経の治療
カリエス
 むし歯
テック
 プラスチック製の仮歯
ポーセレン
 陶材で作った歯
フィステル
 瘻孔(ろうこう)、歯肉にできた膿の排出される穴
アブセス
 膿瘍、膿の溜まった袋状の組織
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