腫瘍センター化学療法部(外来治療センター)のご案内
化学療法部・部長あいさつ
北海道大学病院において行われる癌化学療法は、以前はその担当科毎に自由に実施されていた時代がありました。しかし、昨今の御時世では、エビデンスに基づく質・安全性共に高い癌治療を希望される患者さんが、増えており、各病院にもそれが当然の如く求められる時代になって参りました。そこで、当院においても最高のがん化学療法を提供するために、北海道大学病院腫瘍センターが設立されました。化学療法部は、その組織の中でも中核をなす、外来化学療法治療を担当する部門です。平成16年4月から外来化学療法の実施のために開設された外来治療センターを前身としすでに活動しておりましたが、平成20年1月より、腫瘍センターの設立ともに北海道大学病院の化学療法全般の各科との連携や、実践、教育、マネージメントをする部門として生まれ変わりました。
外来癌治療の全ての治療プロトコールは、従来持ち回り審査にて審査承認されていましたが、化学療法部の設立に伴い、化学療法部長を委員長とするプロトコール審査委員会を定期的に開催し、審査・承認することで、エビデンスの高い、標準的治療に近いと思われる治療を順次とりいれて、実践できるようにしています。専任医師、専任看護師、専任薬剤師などのメンバーが一体となったチーム医療を目指して活動しております。H20年度からは緩和ケアチームも共に動くこととなり、今後は積極的化学療法を実施しながら、早期より緩和ケアに臨むことも可能となっていくものと思います。癌治療も外来で実施することが通常になって来ておりますので、外来患者さんの御意見も取り入れて、治療の受けやすい環境作りにも順次着手して、常に最新の情報を柔軟に取り込み、最新かつ最高の医療の実践ができるよう、スタッフともども努力して参りたいと思っております。
小松嘉人
化学療法部(外来治療センター)について
腫瘍センター化学療法部(外来治療センター)は、外来患者さんが安心して抗がん剤の化学療法をうけられるよう医師、看護師、薬剤師が治療前・治療中のケアはもちろんのこと、患者さんの不安や悩みについても患者さんと一緒に考える「チーム医療」を行っています。

化学療法部・スタッフ
当センターはベッド6床・リクライニングシート5台を設置しており,それぞれに患者さん個人用の液晶テレビ・ラジオと読書灯を備え付けています。センター内には患者さんが自由にご利用できる冷蔵庫、電子レンジ、体重計、手洗い場、洋式トイレも備えています。最近の患者さんの増加に伴い今後増床計画があり準備を進めています。
患者さんが当センターにお越しになると,看護師が治療用のベッドまたはリクライニング・シートまでご案内します。同時に、外来治療センター内にある専用の部屋(ミキシング室といいます)で薬剤師 が注射や点滴のお薬を調製し、さらにお薬の相談にも応じています。看護師が外来治療センター内の患者さんの目が届くところにいますので、お薬を点滴してい る間も、安心して治療を受けていただくことができます。
看護師は、化学療法認定看護師である看護師長を含め3人の専任看護師が看護業務に従事しています。安全・確実に化学療法が実施できるように化学療法中の観察・管理を行っています。また患者さんが、リラックスして遠慮なく何でも医療者に話ができる環境をつくるように日々努力しております。
4月からは当番医が常駐し緊急時の対処や患者さんからの疑問等にタイムリーに対処することができるようにしました。また緩和ケアチームの医師、看護師とも連携しながら看護提供ができるようにと考えています。

チームの中での薬剤師の役割として、大きく2つの業務を行っています。ひとつは、抗がん剤の無菌的調製です。抗がん剤の組み合わせや投与量が、手順書(プロトコール)に沿った投与設計となっているか、患者さんひとりひとりの病状にあっているかを確認し、無菌的に調製、および監査を行っています。もうひとつは、服薬指導です。患者さんが当センターで化学療法を受けるとき、患者さんは特に副作用について「家で具合が悪くなったらどうしよう」と大きな不安を持っています。まずは、この漠然とした大きな不安を明確なものにするため、使用する薬剤にそった副作用の説明を行うとともに、患者さんの想いを傾聴します。そのうえで、それぞれの副作用(不安)に対し、自宅でできる対処法などを説明します(看護師さんも一緒に考えてくれます)。また、主治医へ対処薬の処方を提示し、必要性を検討することも行っています。もちろん、抗がん剤のほか、他科他院の処方薬、民間療法や健康食品の相談も常時行っています。そして、次回受診の際、上手に対応できた点やできなかった点をフィードバックしてもらい、チーム内で再度話し合いより良いQOL(生活の質)を一緒に目指しています。
今後は、化学療法部にてお知らせや、新しい情報が入りましたら随時、ホームページを改訂致しますので、時折、化学療法部ホームページへお立ち寄り下さい。