産科
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産科ホームページ(アドレスが変わりました):
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~e20643/index.htm
http://www.wind.or.jp/index.html
ご挨拶
妊娠と分娩は、生まれてくる赤ちゃんにとっては人生の出発点であり、ご両親にとっては、その子の親としての生活が始まる時間です。私たちは、この大切な時間を、妊婦さんとおなかの中の赤ちゃん、ご家族に寄り添い、母児の無事を願い、専門的な知識や技術を提供できることに大きな喜びを感じています。また、合併症をお持ちの方などのハイリスク妊娠の管理や早産あるいは先天異常を持った赤ちゃんなど,専門的な診療が必要な方のご相談についても、望まれる結果が得られるように可能な限りお手伝いいたします。
治療方針
北大産科・周産母子センターは高次医療施設として、妊娠・分娩・新生児ケアへと連続的な健康管理と支援を行います。そのために、以下の目標を設定しております。
- 個人・個人に合った適切な妊娠維持法、適切な分娩時期、適切な分娩法を提案します。
- 患者さんの意思を尊重し、安全なお産を目指します。
- 赤ちゃんが健康に育つよう効果的かつ最大限のお手伝いをします。
産科グループ、新生児グループの2つの診療グループで、対象とする疾患や状況が違うため、診療の内容は全く異なりますが、ともに、最新の知識を共有し、医療技術を高めて、各専門分野で最善の医療を提供できるように努めます。
診療分野
- 一般産科外来(産科妊婦外来、産科特殊健診外来)
- 遺伝・出生前診断外来
- 妊婦超音波外来
- 不育症外来
- 産後・避妊外来
- 新生児一ヶ月健診外来
診療時間
月曜日~金曜日までの午前中(午前8時30分から正午まで)に初診の受付をしています。ただし,産科の医師が初診を担当しているのは火曜日(水上尚典教授)と金曜日(山田俊診療准教授)のみです。それ以外の曜日に初めて受診いただいた場合にはお待ちいただく時間が大幅に長くなる可能性がありますので可能な限り火曜日か金曜日の受診をお勧め致します。 2回目以降の受診は、初診時に、一般外来もしくは専門外来を予約します。また、遺伝・出生前診断外来と妊婦超音波外来は初めての受診であっても完全予約制ですので受診前に直接産科外来(011-706-5678)にお電話をいただきますようお願いいたします。
概要
診療体制
産科病棟と併設の周産母子センターは、産科の一般病床と新生児室、新生児集中治療室からなります。ここで、妊婦さん担当の産科医(産科グループ)10名、新生児担当の小児科医(新生児グループ)5名の計15名の医師が、数名の研修医とともに、妊娠・分娩管理にあたります。ハイリスク妊娠の妊婦さん、小さく生まれた赤ちゃんや専門的な治療を要する赤ちゃんの診療はもちろんですが、特別なリスクのない方の妊娠・分娩管理にも積極的に取り組んでいます。北海道内各地の産婦人科施設から多くの妊婦さん、妊娠希望の方が紹介されます。また、紹介ではなく、北大病院での分娩を希望されて受診される方もいます。経腟分娩では、個室での夫立ち会いも行っています。分娩の際には、助産師のほか、必ず産婦人科医師と小児科医師が立ち会い、産婦さんと赤ちゃんの安全を守ります。さらに今後は大学病院であってもより快適な妊娠分娩をしていただける様な取り組みを行っております。
一般産科
高次医療施設として担っているハイリスク妊娠/分娩だけでなく、特別なリスクのない通常の妊娠分娩も積極的に扱います。
産科婦人科専門医の資格をもつ医師が妊婦外来を担当し、妊婦健診毎に超音波検査で胎児の発育を確認、切迫早産の有無をチェックします。また、妊娠10ヶ月からは毎週胎児心拍モニタリング検査を加えて胎児の状態をより頻回に評価します。これらは、早産の予防と、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、胎児異常などの早期診断につながっています。外来に併設される母親学級では、助産師が妊娠・分娩・育児に関するご相談にお答えします。産科病棟には、LDR(陣痛開始から分娩までの時間を過ごすことのできる個室)が2つありますので、可能な方には夫立ち会い分娩をお勧めしています。すべてのお産に産科医と新生児担当医が立ち会い、安全に分娩が進むようにサポートします。
ハイリスク妊娠
早産や妊娠高血圧症候群、多胎妊娠、合併症妊娠などのために妊婦・新生児の高度な医療を要する方、他の診療科との連携が必要な方が、地域の医療機関から数多く紹介されます。ハイリスク妊娠では、重要な診療方針の決定の際には、産科医、新生児担当医、助産師はもちろん、関連する診療科の医師を含めた合同カンファレンスをもち、ご本人・ご家族に適切な情報提供ができるように努めています。分娩の約1割が多胎妊娠、約1割は胎児異常のための紹介であり、このため、早産期や帝王切開の分娩が多いという特徴があります。超低出生体重児の分娩、前置癒着胎盤の帝王切開、高度生殖医療による妊娠の分娩管理など、大学病院に期待される高度な周産期医療を10名の産科医と5名の新生児担当医、そして看護スタッフが力を合わせて担っています。
胎児異常の診断と胎児治療
胎児異常は全妊娠の2-5%に出現するといわれていますが、胎児異常の子宮内での診断はしばしば困難です。また、胎児異常の一部は子宮内での胎児治療や出生後の新生児治療を必要となる場合があります。当科では胎児異常をご紹介頂く機会が多く超音波断層法で精査を行っています。さらに必要に応じてMRI断層法、場合によってはCTスキャンなどによる診断を併用し高い診断レベルを誇っています。先天性の心疾患・消化器疾患・腎泌尿器疾患、神経疾患、骨系統疾患など数多くの疾患を診断/管理/治療してきた実績があります。専門外来としては妊婦超音波外来があり、通常より時間をかけた胎児超音波スクリーニングを行っております。また、妊娠21週以下でのスクリーニングを希望される場合や胎児染色体異常が疑われた場合には当科の遺伝出生前診断外来での遺伝カウンセリングをお勧めしています。出生後に新生児治療を必要とする胎児異常が見つかった場合には関連する診療科の医師を含めた合同カンファレンスを設け出生前から出生後の新生児治療までの一貫した治療方針を決定して診断・治療にあたっております。 胎児治療としては、北海道で当院のみで可能な双胎間輸血症候群に対する胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術や無心体双胎妊娠に対する超音波ガイド下ラジオ波焼灼術、胎児胸水、先天性肺嚢胞性腺腫様奇形や胎児巨大膀胱に対するシャント術、 胎児貧血に対する胎児輸血療法、胎児心ブロックに対する心不全予防などの高度医療を担っています。
不育症
流産や死産を繰り返して赤ちゃんを得られない不育症(反復流産、習慣流産)の原因精査と治療を行います。内分泌代謝異常、子宮異常、染色体転座、抗リン脂質抗体症候群などの自己免疫疾患、血液凝固異常、NK細胞の異常な活性化などが原因となります。受診された方には、考えられる原因を説明した上で精査を行い、結果として得られたそれぞれの異常に対し、適切な治療方法を選択します。
遺伝カウンセリングと出生前診断
北大産科では遺伝カウンセリングに力を入れています。様々な遺伝に関わるご相談や出生前の染色体あるいは遺伝子診断を考慮されている方のご相談に対し、日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会が定める臨床遺伝専門医が完全予約制のもとで十分時間をかけて対応します。遺伝カウンセリングでは出生前診断に関しても様々なオプションを提供しています。まず、妊娠初期超音波スクリーニングや母体血清マーカーといった確率を計算する手段があります。また確定診断のためにも複数のオプションがあります。絨毛検査は妊娠12週ころに、羊水検査は妊娠16週ころに実施し2~3週後に胎児染色体核型が判明します。出生前遺伝子診断は十分な遺伝カウンセリングを行い臨床遺伝子診療部の討議を経て倫理委員会の承認を得た上で行います。これまで数多くの疾患について行った実績があります。
産後管理
産後外来では通常の子宮復古を確認するだけではなく、将来にわたる女性の健康のための管理と治療をおこなっています。高血圧や妊娠糖尿病などのフォローアップの他に、子宮癌検診(産後1ヶ月健診時)を行っています。そして、 他科での治療が必要な場合には当院または近医へご紹介致しております。家族計画として、次回の妊娠へ向けての相談、避妊指導(低用量ピル、子宮内避妊具装着)などをおこなっています。また、当院婦人科不妊症グループでの不妊症治療(特に体外受精)を受け次回妊娠も同様の治療希望の場合には当院婦人科不妊症グループへの再受診をして頂いております。
新生児医療
新生児部門は平成21年5月に病床を拡充・再編して、NICU(新生児集中治療病床)9床、GCU(growing care unit、新生児後方病床)11床、新生児室3床の合計23床となりました。NICUでは、出生体重1500g未満の極低出生体重児や生後間もなく手術治療を必要とする新生児などの、集中治療を必要とする赤ちゃんのお世話をします。NICUでの集中治療を終えたけれども、退院まではまだ時間が必要な赤ちゃんはGCUでお世話をします。NICUとGCUでは、集中治療を必要とする赤ちゃんの救命のみならず、カンガルー・ケアなどのディベロップメンタル・ケアを積極的に導入しています。新生児室では、健康に生まれた赤ちゃんのお世話や、御家族への沐浴指導などを行っています。また、母児同室開始の前後に新生児医による診察と超音波検査(脳、心臓、腎臓など)を行っております。カンガルー・ケア:小さな赤ちゃんでも、保育器から出てお母さんと直接の皮膚と皮膚の接触をしてもらうケア
診療実績
分娩:平成22年1月〜12月(胎児数)
- 全分娩 324
- 正常分娩 87
- 異常分娩 237
- 早産 85(妊娠22週~27週:7、28週~35週:59、36週:19)
- 帝王切開 194
- 合併症妊娠・ハイリスク妊娠 のべ195母体
外来:平成22年1月〜12月(延べ人数)
- 産科妊婦健診外来 2738
- 産科特殊健診外来 742
- 産後・避妊外来 949
- 不育症外来 1413
- 遺伝・出生前診断外来 203
- 妊婦超音波外来 25
その他
- 出生前染色体検査 36例(羊水穿刺33例,絨毛採取3例)
- 胎児治療 7症例、7回
担当医師
産科/周産母子センター(産科・生殖医学分野/総合女性医療システム学講座)(産科)
| 職名 | 氏名 | 専門分野/担当外来 | 所属学会・指導医・認定医など |
|---|---|---|---|
| 教授 | 水上 尚典 | 産科全般/初診外来 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本周産期・新生児医学会(母体・胎児)暫定指導医 |
| 講師 (診療准教授) |
山田 俊 | 産科全般/初診外来,特殊健診外来,産後・避妊外来 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本周産期・新生児医学会(母体・胎児)専門医、母体保護法指定医、日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター |
| 助教 (病棟医長) |
森川 守 | 周産期医学、胎児医療、胎児超音波診断/妊婦健診外来,妊婦超音波外来,産後・避妊外来 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本周産期・新生児医学会(母体・胎児)専門医、母体保護法指定医、日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター |
| 助教 (外来医長) |
山田 崇弘 | 周産期医学、出生前診断、臨床遺伝学、分子細胞遺伝学/妊婦健診外来,遺伝・出生前診断外来,産後・避妊外来 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本周産期・新生児医学会(母体・胎児)専門医、日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会臨床遺伝専門医、母体保護法指定医、日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター、FMF認定胎児超音波専門医 |
| 助教 | 西田 竜太郎 | 周産期医学/妊婦健診外来,産後・避妊外来 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター |
| 助教 | 武田 真光 | 周産期医学、不育症/妊婦健診外来,不育症外来,産後・避妊外来 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター |
| 特任助教 (現在他院勤務中) |
赤石 理奈 | 周産期医学、出生前診断、臨床遺伝学 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター、FMF認定胎児超音波専門医 |
| 特任助教 | 石川 聡司 | 産婦人科/妊婦健診外来,産後・避妊外来 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 |
| 医員 | 荒木 直人 | 産婦人科 | |
| 医員 (大学院生) |
小山 貴弘 | 周産期医学 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 |
| 医員 (大学院生) |
小島 崇史 | 周産期医学 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 |
産科/周産母子センター(産科・生殖医学分野)(新生児)
| 職名 | 氏名 | 専門分野/担当外来 | 所属学会・指導医・認定医など |
|---|---|---|---|
| 准教授 (診療教授) |
長 和俊 | 新生児医学/新生児一ヶ月健診外来 | 日本小児科学会小児科専門医、日本人類遺伝学会日本遺伝カウンセリング学会臨床遺伝専門医、日本周産期・新生児医学会(新生児)専門医、日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター |
| 助教 | 盛一 享徳 | 新生児医学/新生児一ヶ月健診外来 | 日本小児科学会小児科専門医 |
| 医員 (大学院生) |
秋元 琢真 | 新生児医学 | 日本小児科学会小児科専門医 |
| 医員 (大学院生) |
古瀬 優太 | 新生児医学 | 日本小児科学会小児科専門医 |
| 医員 (大学院生) |
兼次 洋介 | 新生児医学 | 日本小児科学会小児科専門医、日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター |