顎口腔機能治療部門外来
ごあいさつ
当部門では、口唇口蓋裂をはじめとした口腔顔面の先天異常の治療、言語障害の治療、顎変形症の治療を行っています。特に口蓋裂や唇顎口蓋裂の治療は出生後から成人になるまでの長期間を要するものであり、歯科分野を含めた多くの専門医を結集した総合的な治療を必要とします。多くの専門領域にまたがる治療となるため、患者さんが安心して一貫性のある治療を受けられるように計画的に維持管理されていくことが大切です。
概要
診療体制
当部門は、歯科診療センター口腔系歯科の口腔外科・口腔内科診療専門外来が受診の窓口になっています。その後、当部門が中心になって多くの専門分野の治療が協力して円滑に行なわれるよう運営していきます。また、道内全域の患者さんが対象となるため、すべての患者さんが等しく高い水準の治療を受けることができるように地方の病院や保健施設と連携していきます。
治療方針
哺乳改善、形態や機能改善の手術、言語治療、むし歯や不正咬合などの口腔領域の治療はもちろんですが、産科、小児科、耳鼻咽喉科、形成外科など関連各科とのチームアプローチ治療が一貫した方針ですすむように維持・管理していきます。
口唇口蓋裂治療では、整容的問題、言葉の問題はもちろんですが、将来の顎・顔面の成長発育をも考慮した特別に工夫した治療体系を取り入れています。従来から口蓋裂の閉鎖術(口蓋形成術)にはプッシュバック法という手法が用いられてきました。これは言語障害の改善には大変有効な方法なのですが、顎・顔面成長に不可逆的な障害を引き起こす可能性が大変高くなります。そこで当部門では言語と顎発育をともに充足させるため、1995年から治療法を根本的に改良しました。出生直後にホッツ床という床矯正装置を装用し、口蓋裂に対して外科的侵襲を極力低減させた新たな手術手法で行っています。
詳しくは顎口腔機能治療部門のホームページをご覧ください。
診療分野
当部門がチームアプローチ治療の要になり、以下のような治療が各専門分野の医療者によって一貫して行われていきます。
- 口腔先天異常のカウンセリング(臨床遺伝専門医との連携)
- 哺乳指導や哺乳障害治療および口蓋床を用いた顎発育管理
- 口腔顎顔面領域の各種形成手術、歯や骨の移植手術
- 言語治療
- 口腔衛生管理と小児歯科治療
- 矯正歯科治療
診療時間
歯科診療センター口腔系歯科 口腔外科・口腔内科診療専門外来において、初診・再診とも月曜から金曜まで午前8時30分から午後4時まで受付ています。言語治療は、月・水・木曜日に行なっており予約制となっています。
高次口腔医療センター顎口腔機能治療部門(口腔系歯科外来)TEL:011-706-4349
言語治療室TEL:011-706-4365
担当歯科医師
| 職名 | 氏名 | 専門分野 | 所属学会・指導医・認定医など |
|---|---|---|---|
| 准教授 (診療教授) |
三古谷 忠 みこや ただし |
口腔顎顔面外科 | 日本口腔外科学会専門医・指導医 |
| 講師 | 金子 知生 かねこ ともお |
矯正歯科 | 日本歯科矯正学会専門医・指導医・認定医 |
| 技術補助員 | 三上 愛 みかみ あい |
言語治療・ 摂食嚥下訓練 |
言語聴覚士 |
*言語や摂食嚥下に対する治療では、北海道医療大学心理科学部言語聴覚療法学科の支援の下、道内各地の関連施設と連携をはかっています。
主な検査・設備
検査
検査は院内の専門各科・検査部門において行なわれます。
診療実績
| 項目 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 口唇・口蓋裂新来数 | 44 | 34 | 51 | 31 | 36 |
| 口唇・口蓋裂の全身麻酔手術件数 | 42 | 40 | 52 | 31 | 38 |