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乳腺外科

 乳腺外科は、「乳癌」を診療の中心として、平成24年4月に北海道大学病院に新設されました。乳癌の診療においては、予防から診断、治療(薬物療法、手術療法など)まで一貫として行い、基礎(病理学、分子生物学など)から臨床(診療や臨床試験など)まで腫瘍学の幅広い知識と技術を必要とします。
 乳癌は、日本人女性において1990年代後半から癌の罹患率の第一位となり増加の一途をたどっていますが、旧国立大学では、乳腺外科が独立した講座、診療科を持つところは全国でもまだ数か所しか存在しません。北海道大学病院 乳腺外科は、乳腺外科の診療・教育・研究において重要な役割を期待されています。
 

研修内容と特徴

 乳腺専門医の取得が乳腺外科での研修の最も重要な目標のひとつです。
また、外科専門医、がん薬物療法専門医の取得のために必要な乳癌診療の研修が行えます。

 乳腺専門医を取得するには、外科、内科、放射線診断、放射線治療、産婦人科のいずれかの基本学会の認定医または専門医を持ち、日本乳癌学会が認定した認定施設で修練カリキュラムに従って乳癌の診療研修を一定期間行うことが必要です。

 乳腺外科では、初期臨床研修終了後、外科専門医を取得する研修を外科系講座統合研修(外科オールラウンド研修)において行いつつ、最短コースで乳腺専門医を取得する研修システムを用意しています。
 乳腺専門医の指導のもとに、乳腺疾患の診療に必要な基本的技術(マンモグラフィ読影、エコー、マンモトーム生検、乳癌の手術、センチネルリンパ節生検など)を習得します。また、乳癌の診療(予防、診断、治療;薬物療法や手術療法、および臨床試験)に携わりながら、腫瘍学の研修を行います。
 さらに、乳腺専門医の取得とともに、大学院において乳癌の基礎研究、トランスレーショナルリサーチに携わり疾患の本質を見極める目を養うことにより、より質の高い診療を行う真のプロフェッショナルを目指します。

 外科専門医、がん薬物療法専門医(2013年より)の取得には、乳癌の診療経験が必須となっています。乳腺外科は、外科系講座統合研修の一診療科として外科専門医の取得、および、がん薬物療法専門医の取得に必要な乳癌の研修が随時行える体制にあります。
 

取得できる専門医・認定医

日本外科学会 外科専門医、日本乳癌学会 認定医、乳腺専門医、
検診マンモグラフィー読影認定医、日本癌治療認定医機構 がん治療認定医、
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
 

教育研修施設

北海道大学病院、北海道がんセンター 乳腺外科、札幌厚生病院、市立札幌病院、KKR札幌医療センター、KKR札幌医療センター 斗南病院、帯広厚生病院
 

研修プログラム(フローチャート)


研修プログラム(フローチャート)
 

科長からのメッセージ

 日本人女性の乳癌の罹患率は、25歳以降のいずれの年齢層においてもこの20年間で2倍に増加しています。罹患率の増加に伴い、乳癌に対する社会の認識も変わりつつあり、「5大がん」のひとつとして乳癌の医療に力が注がれるようになってきました。
 私たちは、乳癌の診療に携わるプロフェッショナルとして世界標準治療を実践しつつ、ひとりひとりの患者さんに最適な診療を提供するために、日々、研鑽を積んでいます。また、基礎から臨床にわたる最新の研究成果に耳を傾け、乳癌の発症予防と、不幸にして乳癌に罹患した患者さんの完治を目指す方法を模索しています。
 乳癌の診療や研究に携わることで多くの人々の役に立つことができるだけでなく、楽しくやりがいのある仕事をすることで自分自身の人生をも豊かになると信じています。ぜひ、私たちと一緒に仕事をしませんか?

お問い合わせ

北海道大学病院 臨床研修センター

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