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核医学診療科

 核医学診療科は微量の放射性同位元素(ラジオアイソトープ)で標識された薬剤(放射性薬剤)を利用し、疾患の診断や治療を行う診療科です。近年急速に発展してきたFDG/PET CTによる腫瘍の早期診断、病期評価は診断・治療に不可欠なものとなっています。また脳、心臓、腎臓などでは従来の形態診断では得られない機能情報や分野細胞機能を得ることができ、 治療方針の決定に大きく貢献しています。さらには当科では放射性同位元素を用いた癌の先駆的治療も行っています。最先端技術を駆使した機能診断や先駆的治療を通して患者さんの診療に役立てています。
 

研修内容と特徴

 核医学診療科の研修内容は、核医学診療で用いるさまざまな放射性薬剤に関して、その特徴並びに安全な取り扱い、投与方法、核医学のデータ収集、定量解析を知り、各領域における適応疾患と利用法、そして読影法を習得します。北海道大学では1999年よりポジトロン断層撮影装置(PET)を用いた検査・研究が始まり、2008年12月に1台、2013年6月から更に2台、計3台のPET/CT装置が導入され、臨床・研究に励んでいます。一般に広まっている腫瘍検査だけではなく、興味に応じて大学病院だけでしかできない脳・心臓の検査に関しても検査方法と画像読影法について習得してもらいます。 また、全国有数の症例数を誇る放射性ヨード(131I)を用いた甲状腺分化癌並びに甲状腺機能亢進症の治療と患者管理、全国に先駆けて行っている131I標識メタヨードベンジルグアニジン(MIBG)による悪性褐色細胞腫や傍神経節腫の治療と患者管理を修得します。2008年に保険承認となったストロンチウム(89Sr)による骨転移疼痛緩和療法およびゼヴァリン(90Y-Zevalin)による悪性リンパ腫の治療も研修します。これにより核医学診断法・治療法を専門医の常駐しない施設でも、日常診療の一貫として核医学を上手に使いこなせる臨床医を養成する事を最終的な目標としています。他方、全国的に求められているPET-CTの検査実施指導や読影、管理運営について指導できるPET核医学認定医、および画像診断のプロフェッショナルとしてさらに上級の核医学専門医、放射線科専門医を目指した研修を包括する内容です。

 核医学診療科研修の特徴: 北海道大学病院では1999年にPETシステムが導入されて以来、PETの診療や教育に力を入れています。また内用療法の件数は日本で1,2位を争うほどで多くの症例を経験することができます。国内では核医学診断・治療を専門とする医師の常駐しない病院が多いため、この研修では、核医学検査を日常診療の一貫として上手に使いこなせる臨床医を目標に学習します。さらには核医学専門医やPET核医学認定医を目指す専門教育も取り入れています。これにより日本中に核医学の診療のできる医師を育成、派遣することを目指しています。さらに、新しい分野の研究の発展にも力を注ぎ、研究レベルでは北大は世界的にも一流のPET研究施設と認識されて数多くの論文や学会発表を行っています。後期研修では、核医学や画像診断学に関する研究への関与を奨励します。国際経験豊富な指導医のもと国内の主要な学会や国際学会での発表なども大いに推進しています。新しい分野での研究に興味のある意欲的な後期研修医を求めています。後期研修中に研究経験・国際経験を積むことにより、引き続く大学院での研究の基礎を築くことも大きな目標の一つであります。指導医の留学先の主なものは米国ハーバード大学、米国UCLA、ドイツ・ミュンヘン工科大学、フィンランド・トゥルク大学、カナダ・オタワ大学循環器病センターなどです。
 

取得できる専門医・認定医

核医学専門医 PET核医学認定医 放射線診断専門医
 

教育研修施設

恵佑会札幌病院 、函館五稜郭病院 、北見赤十字病院 、市立苫小牧病院 、市立旭川病院 、帯広厚生病院 、セントラルCIクリニック、旭川厚生病院、製鉄記念室蘭病院、日鋼記念病院、南三条病院
 

研修プログラム(フローチャート)

研修プログラム(フローチャート)

 

科長からのメッセージ

 核医学診療科は全国で数少ない独立した診療科であり、その活動は注目の的です。PET/CTを中心とした核医学診断、脳や心臓などの主要臓器の評価、そして6床の病床を利用してアイソトープ治療を行っています。特にPET検査の普及は目覚ましく、また治療の患者さんも急増しています。放射線科との連携もよく、人事の交流もあり、核医学専門医や放射線科専門医が取得できます。さらには研究にも力を入れており、外国の主要な学会や雑誌で発表し、留学生の派遣、受け入れにも努めています。研修医の皆さん、当教室で私たちと一緒に核医学検査の読影やアイソトープ治療の技量を学べば、全国どこの主要な核医学施設でも働くことができます。特に道内の主要な病院の臨床現場では重宝され、世界中の大学・研究機関からは北大出身の研究者の派遣要請があります。これからの時代を担う新しい検査法、治療法をマスターして優れた専門家を目指してみませんか?

お問い合わせ

北海道大学病院 臨床研修センター

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