循環器・呼吸器外科は、心臓や血管など循環器系の病気を担当する循環器外科と、肺、縦隔、胸郭の病気を担当する呼吸器外科からなります。循環器外科では後天性心疾患(虚血性心疾患、弁膜症)、先天性心疾患、大血管疾患、末梢血管疾患と循環器に関する疾患を幅広く扱っており、患者さまの年齢も新生児から超高齢まで様々です。
一方、呼吸器外科は肺を中心として、胸の中の心臓血管を除くあらゆる部位の悪性腫瘍、炎症、外傷などの手術をおこなっています。胸腔鏡(カメラ)を使った低侵襲手術から難治性のがんに対する拡大手術など幅広く対応しています。
われわれの教室のモットーは、患者さまの視点で治療を行うこと、少なくとも最高のレベルの治療の知識を常に患者さまに提供し、可能な限りわれわれの技術もそのレベルまで上げることです。
循環器外科と呼吸器外科のチームに分かれ診療します。難治性の病気では2チームが合同で治療にあたるため、他施設では治療が困難な場合でも対応できる可能性があります。基本的には外来への紹介や関連診療科からの依頼によって手術適応を検討いたします。入院病棟は、循環器外科では8-2病棟で循環器内科と同一です。呼吸器外科では病態によって、8-2病棟と7-2病棟のいずれかとなります。診療は主治医と数人からなる診療グループが担当いたします。難治性の病気は、必要に応じて病院内の関連診療科と協力して診断・治療にあたります。
循環器外科では、急性に経過し生命に直接かかわる疾患から慢性に経過し主にQOL(quality of life)にかかわる疾患まで多様な病態を扱っており、循環器内科や小児科と協力しながら外科治療を行っています。また北海道における循環器外科分野拠点病院として、一般的な手術から心臓移植や人工心臓といった先進的外科治療までを幅広く取り扱い、他院で治療困難とされた病気に対しても科内あるいは他科と協議しながら最善の治療法を模索し治療に当たっています。
呼吸器外科が担当する悪性腫瘍の病気は、その進行度に合わせて呼吸器内科、放射線科、腫瘍内科とのキャンサーボードによって適切な治療法を選択します。治療法の確立した早い時期の肺がんや良性の疾患には胸腔鏡手術や肺区域切除などの低侵襲手術を、より進行した肺がんなどには合併切除や気管支形成などの拡大切除や集学的治療をおこなっています。
外来の受付時間は午前9時から正午までです、夜間、休日は日直、当直医が病棟で待機しておりますので対応いたします。
職名 | 氏名 | 専門分野 | 所属学会・指導医・認定医など |
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科長(教授) | 若狭 哲 | 循環器外科 | 心臓血管外科専門医 外科専門医 外科指導医 心臓血管外科修練指導者 |
病棟医長(講師) | 新宮 康栄 | 循環器外科 | 外科専門医 心臓血管外科専門医 心臓血管外科修練指導者 |
外来医長(診療講師) | 大岡 智学 | 循環器外科 | 心臓血管外科専門医 外科専門医 日本移植学会移植認定医 植込型人工心臓実施医 |
先進急性期医療センター助教 | 加藤 裕貴 | 循環器外科 | 外科専門医 |
助教 | 加藤 伸康 | 循環器外科 | 心臓血管外科専門医 外科専門医 |
ほか数名
職名 | 氏名 | 専門分野 | 所属学会・指導医・認定医など |
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診療教授 | 加賀 基知三 | 呼吸器外科 | 日本外科学会指導医 日本呼吸器外科学会指導医 呼吸器外科専門医 日本胸部外科学会認定医 |
外来医長 (地域医療連携福祉センター准教授) | 樋田 泰浩 | 呼吸器外科 | 日本外科学会指導医 呼吸器外科専門医 日本消化器外科学会認定医 がん治療認定医、暫定教育医 |
講師 | 加藤 達哉 | 呼吸器外科 | 呼吸器外科専門医 日本外科学会指導医 |
ほか数名