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精神科神経科

 開講85年を誇る歴史と伝統を大切にしながら、常に新たな飛躍を目指して行動する。それが、私たちの精神医学教室です。これまで、多数の優れた精神科医を輩出し、日本の精神科医療をリードし続けています。当教室の学風は、臨床と研究の双方を重視し、狭い専門領域にとらわれない柔軟さとバランスの良さが特徴です。臨床では、医学的・生物学的な考え方を基本に据えながらも、力動的・心理学的な見方と治療に努めています。また、精神薬理学・分子生物学・神経化学・遺伝学・疫学・精神病理学・神経生理学・神経心理学・神経画像研究など、基礎から臨床に至る多彩な研究分野において、毎年数多くの成果を発表し、高い評価を受けています。稀にみるプロフェッショナル集団と言えます。
 平成26年4月より全国でも稀な「児童思春期精神医学講座」が新たに設立されました。包括的な児童思春期精神科医療の実践と充実を目指し、将来の児童精神医学を担う人材の育成にも積極的に取り組んでいます。
 

研修内容と特徴

 当教室では、プライマリ・ケアから専門的疾患に至るまで一連の研修が可能です。外来患者数は北大病院の中で最も多く、病床数は72床と国内の大学病院では最大規模を誇ります。そのため豊富な症例数を経験でき、児童から老年期に至るあらゆる年代層の精神疾患はもちろん、精神科合併症医療や移植医療、緩和ケアなどのリエゾン精神医学、先進的な精神科リハビリテーション、摂食障害や発達障害など専門的な精神医療の研修も可能です。統合失調症、気分障害、不安障害、てんかんなどの主な疾患についても、各分野のオピニオン・リーダー的立場にある指導教官から徹底的な指導が受けられます。各疾患の専門グループを数ヶ月毎にローテ−トし、あらゆる疾患について研修ができます。特に、「クルズス」という勉強会が、各教官の得意分野に応じて毎週通年で開催されていますが、精神医学のほぼすべてが網羅されており、系統的に学ぶことができます。なお、当科の研修プログラムは、日本精神神経学会の卒後研修プログラムのモデルともなっています。このような研修体制により、短期間で面接、問診、初期診断、初期治療全ての領域で、標準以上の診療レベルに到達することが可能です。精神病理、画像診断、精神療法、薬物療法、精神科リハビリテーションなどの精神医学の基本を身につけ、さらに最新の神経科学的知見についても広範かつ統合的に理解することにより、オールラウンドな専門知識を有する精神科医となることができます。研修卒業発表として、学会発表や論文作成も指導します。

 このように、後期研修3年目以上の1年間、当科で徹底的にトレーニングを受けた後は、連携研修病院でのさらなる専門研修(2〜3年)に移行します。常勤医・正職員として待遇・給与を受け、十分な収入が得られます。指導医は各研修病院の指導経験が豊富な精神科医師です。精神保健指定医や専門医の取得を目指して研鑽しながら、自らの適性や指向性を熟慮のうえ、連携病院や大学病院での研修継続、あるいは大学院(精神医学専攻)に入学して博士号取得を目指します。留学経験のある教官も多数おり、大学院後の留学の道も開けています。また、医療行政や精神保健のスペシャリスト、司法精神医学の専門家、児童精神科医など多様なニーズに対応可能です。
 

取得できる専門医・認定医

精神保健指定医(厚生労働省)、精神科専門医(日本精神神経学会認定)
いずれも臨床医5年(うち精神科医3年)の経験で取得資格が得られます。取得のために徹底指導しており、合格率はほぼ100%を誇ります。

その他、以下の専門医も取得可能です。
・日本老年精神医学会認定 専門医(日本老年精神医学界)
・一般病院連携精神医学専門医(略称:精神科リエゾン専門医)
 (日本総合病院精神医学会)
・日本心身医学会認定 心身医療「精神科」専門医(日本心身医学会)
・てんかん専門医(日本てんかん学会)
・臨床精神神経薬理学専門医(日本臨床精神神経薬理学会)
 

教育研修施設

市立札幌病院、北海道医療センター、小樽市立脳・循環器・こころの医療センター、岩見沢市立総合病院、滝川市立病院、市立室蘭総合病院、市立釧路総合病院、市立稚内病院、国立病院機構帯広病院、道立向陽ヶ丘病院、倶知安厚生病院、町立八雲総合病院、函館渡辺病院など
(以上、いずれも北海道内の各地域の精神科医療を支える基幹病院です)
 

研修プログラム(フローチャート)


研修プログラム(フローチャート)
 

科長からのメッセージ

 「こころの問題」がマスコミなどで盛んに取り上げられるようになり、精神医学はより身近で重要な分野になってきています。さらに、21世紀は「脳の時代」ともいわれ、神経科学を取り巻く領域は驚くほどのスピードで進歩しています。教室では「心」と「脳」を統一的に理解し、現代科学を実際の診療へと還元しながら、「急がずに、休まずに」をモットーに、より良い精神科医療の実現に向けて歩み続けています。私たち精神科医が果たすべき役割は、いまや病院というフィールドを超えて、学校・職場・家庭など社会全体で求められており、今後の活動範囲はますます拡大していくことでしょう。当教室の伝統は、臨床と研究と教育に対する偏りのない実践です。一人でも多くの精神保健・医療を志す医師が、私たちの社会的使命を帯びた臨床・研究・教育活動に参加され、共に精神医学を学ぶ仲間として加わって頂けることを切望しています。

お問い合わせ

北海道大学病院 臨床研修センター

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