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形成外科

 北大形成外科は、救急医療としての熱傷・顔面骨骨折・切断指などの外傷、唇裂・口蓋裂・小耳症・眼瞼下垂・第1第2鰓弓症候群・頭蓋骨早期癒合症・合指症・多指症・などの先天性形態異常、悪性黒色腫などの皮膚・軟部組織悪性腫瘍、ケロイドなどの皮膚・軟部組織良性腫瘍、褥瘡・放射線潰瘍・糖尿病性潰瘍などの皮膚潰瘍、頭頚部腫瘍切除後などにおける組織欠損の再建、血管腫、老人性皮膚疾患などに対するレーザー治療、乳癌切除後の乳房再建などの美容外科など、形成外科が対象とする幅広い疾患を扱っており、そのテリトリーの広さは、全国に類を見ないほどです。

 当診療科は昭和53年に開設した日本の形成外科学の先駆けのひとつであり、その黎明期を支え牽引したトップランナーです。今でこそ、形成外科を有する病院は全国各地にありますが、北大形成外科は現在もなお日本で最高水準の実績を誇っています。
 

研修内容と特徴

  形成外科医は「頭のてっぺんから手足の先」までの疾患に対応する能力が求められます。当診療科が提供する「北海道大学形成外科臨床研修プログラム」では、形成外科領域における数多くの疾患を、恵まれた環境と経験豊かな指導医の下で、幅広く研修することが可能です。

 卒後2年目まで:医学部卒業後は必修化した臨床研修を2年間行っていただきます。その間に、形成外科に興味のある方を対象にして、「北大形成外科臨床研修セミナー」を年に2回開催いたします。内容は、形成外科学を扱う疾患と治療手技に関して、医師として認知しておくべきMinimum Requirement を、印象的な講義や外来、病棟、手術業務の見学参加形式で、北大形成外科指導医が提供いたします。

 卒後3〜4年目:形成外科学は「切縫に始まり、切縫に終わる」と言われるように、傷跡をきれいに治すことが強く求められる外科学です。切縫、植皮、皮弁などの基本手技を確実に習得することを目指します。

 卒後5〜6年目:自分自身の診療実績をファイリングし、それを元に、問題提起を自己に対して課し、自己解決能力を備えた医師の資質を養います。研修先の各指導医より、術前検討会、手術指導および各関連学会の演題発表などの教育的指導を受けます。診療姿勢に関しては、常に“Patient Oriented”な思考及び診療行為の実践に心掛け、倫理感および信頼性の高い臨床医の育成に重点を置きます。

 卒後7〜8年目:形成外科臨床研修の最終段階です。形成外科医として各患者さんの価値観に対応した医療行為の実践および病院で働く医療人として必要とされるマネージャーシップを養成します。さらに、各人が、“創造する外科学:Creative Surgery”とも称される形成外科学の精神を発展させる向上心を持ち、一般形成外科に加え、顎顔面外科、腫瘍・再建外科、熱傷・外傷、美容外科等の自らの専門性を模索します。そして、この時期に日本形成外科学会専門医を取得します。北大形成外科臨床研修期間における各人の代表的症例を選択し、治療方法の変遷や実際の手術手技に関する教室内審査を受け、専門医取得を目指します。
 

取得できる専門医・認定医

日本形成外科専門医 日本頭蓋顎顔面外科学会専門医 日本創傷外科学会専門医 皮膚腫瘍外科指導専門医 日本熱傷学会専門医
 

教育研修施設

市立札幌病院、北見赤十字病院、函館中央病院、帯広厚生病院、釧路労災病院、旭川厚生病院、日鋼記念病院(室蘭)、手稲渓仁会病院、時計台記念病院(札幌)、KKR札幌医療センター斗南病院、市立函館病院、北海道がんセンター(札幌)、苫小牧日翔病院、北斗病院(帯広)
 

研修プログラム(フローチャート)


研修プログラム(フローチャート)
 

科長からのメッセージ

 現在、医師を養成する大学医学部・病院は全国で八十余りありますが、形成外科の講義・実習・臨床研修を学生・研修医に対し、系統的に行っているのは半数ほどしかありません。今後、より多くの大学医学部・病院に形成外科の講座・診療科が設けられ、大勢の学生・研修医が正しく学ぶことが望まれます。私は、多くの医師が形成、再建、そして整容・美容外科の素晴らしい治療法を、より多くの患者に提供できるようになることを、医師教育を担う者として心から願っています。少しでも興味のある研修医は、『北海道大学形成外科臨床研修プログラム』に是非参加して下さい。~君の形成外科医としての無限の可能性を引き出します。

お問い合わせ

北海道大学病院 臨床研修センター

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