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北海道大学病院で陽子線治療に関するIAEA技術協力研修を開催

 北海道大学病院では,1月16日(月)から19日(木)にかけて,シンガポール共和国環境省の職員4名に対し,陽子線治療に関する防護・管理運営についての研修を開催しました。
 シンガポールでは現在,シンガポール国立がんセンターへ同国初となる陽子線治療の導入が進められていることから,IAEA(国際原子力機関)から外務省を通じ本院へ依頼があり,このたびの研修開催に至りました。

 寳金清博病院長,白土博樹陽子線治療センター長からの歓迎挨拶で開講した本研修は3つの大テーマから構成されました。
 まず「陽子線治療施設建設に関する日本での法的規制」をテーマに,椎葉芳之氏(北海道保健福祉部),荒井博史氏(北海道科学大学),望月健太氏(株式会社日立製作所),仁井田浩二氏(一般財団法人高度情報科学技術研究機構)から,放射線障害防止法等の日本における法規制の概要や,本院陽子線治療センター建設時の基準適合,遮蔽計算等について,講義が行われました。
 次に「北大病院における陽子線治療」をテーマに,清水伸一副センター長,松浦妙子工学研究院准教授から,本院における陽子線治療システムやその品質管理等について講義が行われ,まとめとして梅垣菊男副センター長による案内のもと,本院陽子線治療センターの見学が行われました。
 続いて「陽子線治療施設での職員・患者・環境の保護」をテーマに,久下裕司医学研究科教授,高尾聖心助教,藤田勝久放射線部技師長・荒井氏・望月氏,根岸公一郎氏(株式会社千代田テクノル)から,内部被ばくの線量評価や日々の放射線管理,放射性廃棄物の適切な処理等について,映像視聴や本院放射線部の見学も交えた講義が行われました。

 最後に,白土センター長を座長としての総合討論が行われ,4日間に及んだ本研修は終了しました。
 研修受講者からは,「日本における陽子線治療施設に関する法的規制や,陽子線治療の現場の実際,またその考え方を学ぶことができた。シンガポールにおける法的規制の検討に役立てていきたい」との感想が発表される等,有意義な研修であったことがうかがわれました。今回の研修が,シンガポールにおける陽子線治療スタートの一助となることを願っています。

        講義の様子

       活発な質疑応答

  陽子線治療センター(治療室)の見学

      研修終了後の記念撮影

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