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センター長ご挨拶

肝臓病に打ち克つために

肝疾患相談センター長 小川 浩司 平成27年4月より北海道大学病院肝疾患相談センター長を担当させていただくことになりました。

肝臓病は、21世紀の国民病といわれ、現在も多くの方が、慢性肝炎、肝硬変、肝癌などの肝臓病にかかっております。B型あるいはC型肝炎ウイルスに感染している方は、全国で300万人以上と推定されております。また、北海道内でも、毎年1,300-1,400人の方が肝癌で亡くなっております。これらの肝臓病を克服するために、国は平成20年から総合的な肝炎対策を新たに立ち上げ、その一環として、各都道府県に肝疾患診療拠点病院を認定することとなりました。北海道大学病院は、平成21年8月に拠点病院の指定を受け平成22年4月より活動を開始しております。

ここ数年で肝臓病の治療は目覚ましい進歩を遂げております。C型肝炎は様々な直接的抗ウイルス薬(DAA)が開発され、昨年からはインターフェロンフリーの経口薬で90%以上の患者さんが治る時代となりました。また北海道に多いB型肝炎も核酸アナログ製剤により制御可能となりました。このように肝疾患診療は非常に向上しましたが、広大な北海道においては治療内容が均等となるよう診療ネットワークを充実させることが重要となっています。北海道のどこに住んでいても、国内標準の最新の診療を受けることができるような連携を構築していくことが望まれます。

北海道大学病院には、消化器内科・消化器外科・放射線診断・治療科に肝臓病治療のエキスパートが揃っており、看護部、薬剤部、検査部、栄養管理部とも連携をとって、北海道内における肝疾患の中核病院として専門的な肝疾患診療を行っています。また、院内で定期的に肝臓病教室を行い患者さんに最新の肝疾患情報を提供しています。

平成22年以降、市民・医療従事者に対する肝疾患の情報提供を行って参りましたが、今後も北海道の肝疾患撲滅のために活動を進めていきたいと考えております。北海道内の肝疾患専門医療機関やかかりつけ医の先生とも協力し、チームを組んで肝疾患の診療レベル向上を目指していきたいと考えています。これらの活動が皆様のお役に立ち、肝臓病を克服するための一助となることを切に願っております。

肝疾患相談センター長  小川 浩司