2025.12.10

ニュース

【研修報告】北海道大学病院 産科医が指導、JAL客室乗務員向け「妊婦のハイレベルケア」研修を実施

 国立大学法人北海道大学(北海道札幌市、総長:寳金清博、以下「北海道大学」)と日本航空株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:鳥取三津子、以下「JAL」)は、2025年11月19日(水)、羽田空港にてJAL客室乗務員向けの連携研修「妊婦のハイレベルケア」を実施しました。本取組は、両者が締結した「サステナブルな社会創り」をテーマとする連携協定(*1)に基づくもので、北海道大学病院の産科・新生児医療の知見を社会に還元する新しい試みです。
 研修では、北海道大学病院産科・周産母子センターの馬詰武(うまづめたけし)准教授が講師を務め、航空機内という特殊な環境で妊婦の体調が急変した際に求められる初期対応を、ケーススタディやシミュレーションを通じて指導を行うことで、大学病院の知見を活かした社会課題解決のモデルケースとなりました。
 北海道大学は、教育・研究・医療の提供を通じて社会に貢献することを理念としています。今後もJALとの協業を通じて、人財育成や安全・安心なサービスの提供に寄与し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速してまいります。

【「妊婦のハイレベルケア」連携研修内容】

    1.北海道大学病院産科医による専門講義

■妊婦の腹痛の見分け方(危険な腹痛か経過観察可能かの判別と対処法)

■効率的な既往症・合併症の聴取方法

■医療従事者へのドクターコールの適切なタイミング

    2.実践的なシミュレーション訓練

■妊婦の低血圧(脳貧血)発症時の体位管理

■物品準備、医療者のサポートなど

研修実施報告URL: https://www.huhp.hokudai.ac.jp/wp-content/uploads/2025/12/20251210_news.pdf

プレスリリース(JAL×北海道大学病院)
URL: https://www.huhp.hokudai.ac.jp/wp-content/uploads/2025/11/251120_pr.pdf

(*1)2022年6月7日付 プレスリリース「北海道大学とJALが連携協定を締結」

詳細URL: https://press.jal.co.jp/ja/release/202206/006713.html

本研修は、馬詰武准教授による指導のもと、客室乗務員がサポートできる範囲の内容を講義いただきました。 機内にて、客室乗務員による医療行為を促すものではありません。 シミュレーションに必要な医療行為については、北海道大学病院の医療従事者が行っています。