整形外科

当科で扱う主な疾患は、骨・関節・靭帯などの人体のなかでも運動器と呼ばれる組織に生じる外傷(骨折など)、スポーツ障害、慢性疾患、腫瘍などです。さらに、脳以外の神経の外傷・疾患など広い部分の疾患を扱っています。基本的には、生命を脅かす疾患を扱うことは少ないのですが、日常生活を営むのに不自由さを感じさせるような疾患を扱っています。

概要

診療体制

整形外科は1日約200名の外来患者、年間約900名の入院患者の治療に当っています。年間手術件数は約800件です。

診療方針

当科では、各患者さんに対してより先進的な治療を行う目的で、下記に示す各疾患のエキスパートによるチーム医療を行っています。したがって、外傷から、スポーツ障害、慢性疾患、腫瘍、神経疾患まで幅広い領域において最先端の医療を提供することが可能となります。

診療分野

当科では、基本的に上肢、下肢、脊柱の3つの診療グループによる日常診療を行っています。さらに、これらの診療グループが協力して専門・特殊外来も行っています。

  • 上肢外来:肩関節、肘関節、手関節、手指までの疾患
  • 股関節外来:股関節の疾患
  • 下肢外来:膝関節、足関節までの疾患
  • 脊柱外来:頭頚部から骨盤までの背骨に関する疾患
  • スポーツ外来:スポーツに起因する障害および外傷
  • 骨・軟部腫瘍外来
  • 骨粗鬆症外来
  • リウマチ外来
  • 血友病外来
  • 小児先天性疾患外来(内反足、股関節脱臼など)
  • 側弯症外来
  • メノポハンド(更年期⼥性の⼿)外来

診療時間

外来診療は月曜から金曜日の正午まで受け付けております。

担当医師

職名 氏名 専門分野
整形外科 教授 岩崎 倫政 上肢疾患、スポーツ医学
スポーツ医学診療センター 教授 近藤 英司 下肢疾患、スポーツ医学
整形外科病院 特任教授 須藤 英毅 脊椎脊髄外科、脊柱変形
整形外科 准教授 小野寺 智洋 下肢疾患、足の外科
歯学研究院 准教授 松井 雄一郎 上肢疾患
整形外科病院 講師 髙橋 大介 股関節外科
整形外科病院 講師 山田 勝久 脊椎脊髄外科、脊柱変形
整形外科病院 講師 清水 智弘 股関節外科・リウマチ
膝関節機能再建分野 特任助教 岩崎 浩司 下肢疾患
未来型遠隔医療開発・実践分野 特任助教 遠藤 努 脊椎脊髄外科
スポーツ医学診療センター 助教 門間 太輔 上肢疾患、肩関節外科
整形外科病院 助教 松岡 正剛 下肢疾患、骨軟部腫瘍
整形外科病院 助教 大西 貴士 脊椎脊髄外科、脊柱変形
整形外科病院 特任助教 佐藤 大 下肢疾患
整形外科病院 助教 筌場 大介 脊椎脊髄疾患
整形外科病院 特任助教 入江 朋世 上肢疾患、メノポハンド
整形外科病院 助教 遠藤 健 上肢疾患
整形外科病院 特任助教 舘 弘之 脊椎脊髄疾患
整形外科病院 医員 江畑 拓 下肢疾患
整形外科病院 医員 木田 博朗 上肢疾患
整形外科病院 医員 細川 吉暁 下肢疾患
整形外科病院 医員 五月女 慧人 上肢疾患
整形外科病院 医員 寺尾 英将 上肢疾患
整形外科病院 医員 長谷川 裕一 脊椎脊髄疾患
整形外科病院 医員 大橋 佑介 股関節外科
整形外科病院 医員 菅原 悠太郎 股関節外科
スポーツ医学診療センター 客員臨床助教 後藤 佳子 スポーツ医学、女性アスリート

主な検査・設備

検査

疾患の病態把握のため最新の検査設備を駆使して診療にあたっています。

  • CT、MRIなどの各種画像検査機器(院内)
  • エコー(整形外科外来)
  • 骨塩定量測定器(整形外科外来)

設備

主として、手術用および術後リハビリテーション用最新設備を導入しています。

  • 手術用顕微鏡システム(手術室)
  • 術後リハビリテーション用最新設備(病棟内)
  • 手術用ナビゲーションシステム(手術室)

診療実績

当科では整形外科領域において、治療困難な疾患に対する治療法の開発・実践を行ってきました。そのなかでも、特に国内外から高い評価をうけている先端的治療について紹介します。

再生医療分野:自家軟骨細胞移植による肘・膝関節軟骨損傷に対する治療
脊柱側弯症に対する新規治療法の開発
下肢疾患に対するコンピューターネビゲーションおよび関節鏡を用いた最小侵襲手術
マイクロサージャリー技術を用いた複合組織移植術