救急科

救急科は3次救急医療を担当するものであり、1年24時間、ひと時も休むことなく診療を継続しております。交通事故・転落などの外傷、突然の心停止(来院時心肺停止)、広範囲熱傷、重症感染症、ショック、中毒など、重傷度の高い患者さんの救急車での搬入を積極的に受け入れ、治療しております。また、他院で手に負えないと評価された重篤な患者さんの受け入れも積極的に行っております。

救急科は2000年6月に誕生し、救急医学、集中治療医学を専門とする医師により専門管理されております。救命救急センターの質の指標となる来院時心肺停止、多発外傷など年間約1000名の重症患者を受け入れる3次救急病院として機能し、北海道に留まらず世界の救急医療を支える人材を育成する科でもあります。日本にとどまらぬ世界を代表する業績や実績を有する数名のスタッフにより、救急医学の学問としての成長を促進させています。

概要

診療体制

年間約1000名の重傷度の高い患者さんの治療に当たっています。当大学救急医学分野の発足にあたり、救急医学分野に所属する医師により2000年6月5日より3次救急医療が北海道大学病院で開始されました。年間およそ1000名ほどの新規搬入患者さんを救急科で担当しています。

治療方針

重傷度の高い患者さんはICUおよびHCUでの管理とし、24時間の診断と治療に当たります。重篤な時期から回復した時点で、2階に存在する救急科の後方病床で治療を継続しておりますが、残る治療要因が単一疾患のみであれば転科あるいは転院の方針とさせて頂いております。重症化した病態を急性期管理医学を究める医師が治療に当たる、これが救急科の特徴です。

診療分野

以下の北海道大学病院救急科担当医師の監視のもとで、すべての重症病態の急性期治療に当たります。

診療時間

年中無休、24時間診療。

担当医師

職名 氏名 専門分野 所属学会・指導医・認定医など
准教授、救急科長 早川 峰司 救急医学・集中治療医学・麻酔科学 日本麻酔科学会専門医・指導医
日本集中治療医学会専門医
日本救急医学会指導医
日本外傷学会専門医
病棟医長 前川 邦彦 救急医学・集中治療医学 日本救急医学会専門医・指導医
日本集中治療医学会専門医
外来医長 和田 剛志 救急医学・集中治療医学・脳神経外科学 日本救急医学会専門医
日本脳神経外科学会専門医
日本集中治療医学会専門医
日本外傷学会専門医
日本脳神経外傷学会
助教 方波見 謙一 救急医学・集中治療医学 日本救急医学会専門医
日本集中治療医学会専門医
日本外傷学会専門医
助教 吉田 知由 救急医学・集中治療医学・麻酔科学 日本救急医学会専門医
日本集中治療医学会専門医
日本麻酔科学会専門医

上記の他
日本救急医学会専門医4名
日本麻酔科学会専門医2名
日本集中治療医学会専門医7名

主な検査・設備

設備

全身フルモニタリング、コンピュータ記録管理により、現行の救急・集中治療管理の最高水準を提供しています。

診療実績

2016年は868名、2017年は1026名、2018年は1003名、2019年は1079名の新規患者搬入を救急科が担当しています。