がん遺伝子診断部

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がん遺伝子診断部長よりご挨拶

がん遺伝子診断部のホームページをご覧頂き有難うございます。

医療の目覚ましい進歩の一つとして「がんゲノム医療」が注目されています。がんゲノム医療は、次世代シークエンサーなどを用いてがん細胞の遺伝子を網羅的に調べ、がんと強く関わるドライバー遺伝子(がん制御に一番大事な遺伝子)などの異常に基づいた治療等を行う医療です。

2016年4月、北大病院はがんゲノム医療の専門部署としては国立大学で初となる「がん遺伝子診断部」を設置し、治療に関連するがん遺伝子を解析するとともに、がん患者さんお一人おひとりに最も適した治療薬の情報を提供してきました。

また、2018年2月、本院は厚生労働省より、がんゲノム医療を提供する「がんゲノム医療中核拠点病院」として、全国11施設のうちの1つに指定されました。これにより、がん遺伝子診断部を中心に、道内の連携病院(R3.4.1現在 札幌医科大学附属病院・旭川医科大学病院・手稲渓仁会病院・札幌厚生病院)、がんゲノム医療拠点病院(北海道がんセンター)と協力し、オール北海道体制でがんゲノム医療を推進する体制が構築されました。さらに、本院は道内唯一の「臨床研究中核病院」および「小児がん拠点病院」にも指定されており、これらのメリットを生かしたがんゲノム医療にもとづく治験・患者申出療養の推進や、希少がん・小児がんの対応も行っています。

私たちは、この新しく生まれたがんゲノム医療によって、患者さんにより有効な治療を提供できるよう尽力し、さまざまな課題を解決してまいります。

がん遺伝子診断部長・教授
木下一郎

がん遺伝子パネル検査とは?

現在、「がん」は発症臓器(たとえば肺、大腸、卵巣など)、及び組織型(たとえば腺がん、扁平上皮がんなど)に基づいて分類され、治療法の選択が行われています。しかし、近年の研究により、「がん」は様々な遺伝子の変化が積み重なることで発症し、仮に発症臓器が同じでも、その遺伝子の変化は個々の患者さんごとに異なることが判ってきました。さらに、その遺伝子の変化の中には、がん細胞の生存に重要な特定の遺伝子が存在することが知られるようになり、既に特定の遺伝子の変化を標的とした治療薬(分子標的治療薬)が日常診療で使われています。しかし、現在、日常診療の中で行われている遺伝子検査は、そのごく一部しか調べることが出来ません。「がん遺伝子パネル検査」では、患者さんのがんの診断や治療に役立つ情報を得るために、最新の解析技術(次世代シークエンサー)を用いて一度に数百の遺伝子変化を調べます。こうした検査の結果で推奨される薬剤には、保険適用の分子標的治療薬や、現在臨床研究中(治験等)の薬剤などが含まれます。

がん遺伝子パネル検査が保険適用となる患者さん

がん遺伝子パネル検査は、令和元年6月に保険収載となり、より多くの患者さんに検査が実施できるようになりました。保険適用となったがん遺伝子パネルには、「OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム」と「FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル」があります。また、令和3年8月より「FoundationOne® LiquidCDxがんゲノムプロファイル」が保険適用となりました。(下表参照)

本検査の対象となる患者さんは、標準治療*がない固形がん(原発不明がん*や希少がん*など)、又は標準治療が終了となった固形がん(終了が見込まれる者を含む)患者さんです。また、がん遺伝子パネル検査の結果後に、見つかった遺伝子にあった治療を受けられる可能性が高い、全身状態や血液検査で問題のない方が対象となります。また、「FoundationOne® LiquidCDxがんゲノムプロファイル」は組織検体での検査実施が困難な場合、または、組織検体を使用して行った検査で結果が得られなかった場合に検査を行うことができます。ご自身が対象になるかどうかは、現在通院中の病院の主治医にご相談ください。

  • 標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であり、患者さんに行われることが推奨される治療をいいます。
  • 原発不明がんとは、十分な検査でも原発巣(がんが最初に発生した臓器)がはっきりせず、転移病巣だけが大きくなったがんのことをいいます。
  • 希少がんとは、患者数が少なく稀ながんのことをいいます。

 

がんに罹患しているかどうかを調べること(スクリーニング、検診)は出来ません。また、遺伝性のがん(遺伝性乳がん、遺伝性大腸がん等)に関する検査を検討される場合には、がん遺伝子パネル検査とは異なる検査手順が必要となります。この場合は「臨床遺伝子診療部」による遺伝カウンセリングをまず受けていただいた上で検査について相談することになります。

検査の費用と種類について

保険診療の対象となるがん遺伝子パネルには、「OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム」と「FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル」、「FoundationOne® LiquidCDxがんゲノムプロファイル」があります。(下表参照)
検査後の治療費は含まれていません。検査の結果を元に治療を行う場合には、現在通院中の病院の主治医と相談の上、実施することになります。詳細は、「がん遺伝子診断外来」の担当医にお尋ねください。
保険診療の対象とならない患者さんで、がん遺伝子パネルを希望される方に対しては、北海道大学病院では自費診療として、別のがん遺伝子パネル検査を行っています。この場合、検査は自由診療となるため、患者さんご自身に費用の全額をご負担いただきます。

【保険診療の対象となるがん遺伝子パネル検査】

注 使用する検体の状態によっては検査が実施出来ない場合があります。その場合でも検査申し込み費用や検体の品質確認に要した検査費や施設利用料などの費用がかかりますので、ご了承ください。

担当医師

職名 氏名 専門分野 所属学会・指導医・認定医など
部長
教授
(腫瘍内科 兼務)
木下 一郎 がんゲノム医療
各種固形がん
呼吸器がん
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医・評議員
日本呼吸器病学会 呼吸器病専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
日本肺癌学会 評議員
特任助教
(腫瘍内科)
大原 克仁 がんゲノム医療
各種固形がん
消化器がん
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医
日本消化器病学会 専門医
特任助教
(臨床研究開発センター)
天野 虎次 各種固形がん
がんゲノム医療
日本内科学会 総合内科専門医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
日本消化器病学会 専門医
日本がん治療認定医機構 認定医
医員 齋藤 祐介 小児血液腫瘍
がんゲノム医療
日本小児科学会 専門医・指導医
日本血液学会 専門医・指導医・評議員
日本小児血液・がん学会 評議員
日本がん治療認定医機構 認定医
医員 萩尾 加奈子 乳がん
がんゲノム医療
日本外科学会 外科専門医
日本乳癌学会 乳腺専門医
日本遺伝性腫瘍学会 遺伝性腫瘍専門医
日本がん治療認定医機構 認定医
マンモグラフィー読影認定医

 

外来の予約について

「がん遺伝子診断外来」は、月曜日、水曜日の午後と火曜日、木曜日の午前、午後で行います。受診には全て、現在通院中の病院からの紹介および予約が必要です。現在通院中の主治医の先生にご相談の上、病院を介して予約してください。患者さんご自身での予約は受け付けしておりません。
なお、外来受診にあたっては、現在までのがん診療に関する「診療情報提供書」(現在診療中の病院が作成・発行)、受診1ヶ月以内の採血結果・CT画像、病理組織報告書が必須となります。

外来担当医

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
(午前) 齋藤 祐介 大原 克仁
(午後) 萩尾 加奈子/
木下 一郎
大原 克仁 天野 虎次 萩尾 加奈子 齋藤 祐介

検査の流れ

「がん遺伝子診断外来」で、「がん遺伝子診断部」の医師・がんゲノム医療コーディネーターが、まず「がん遺伝子検査」の目的や意義等について説明します。患者さんが検査の実施に同意された場合には、提出していただく病理組織検体の手続きを行い、北海道大学病院病理部にてがん遺伝子パネル検査に適した検体であるかを確認します。「FoundationOne® LiquidCDxがんゲノムプロファイル」では血液検体を使用します。検査を院外検査として実施し、得られた検査結果をもとに推奨される治療薬について遺伝子解析担当医、腫瘍内科医等からなる専門チームのチームカンファレンスで検討します。検討結果は、検査会社に検体を発送してから「OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム」と「FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル」は約4〜6週間後、「FoundationOne® LiquidCDxがんゲノムプロファイル」は3〜4週間後の外来にて患者さんにご説明します。

北海道大学病院は、こうした先進的な医療技術を取り込み、チーム医療体制を構築することで、患者さんによりきめ細かな医療サービスを提供しています。

外来受診から、結果説明までの流れを、以下の図でご確認ください。

検査を受けることで役立つこと

  • 治療選択に役立つ可能性がある遺伝子の変化がわかる可能性があります。
  • 遺伝子の変化に基づき、治療効果が期待できる保険適用の治療薬の情報が得られる可能性があります。
  • 遺伝子の変化を標的とした、国内の臨床試験(治験、先進医療、患者申し出療養等)で検討中の未承認薬・適応外薬の情報が得られる可能性があります。

検査を受ける際の注意点【重要】

  • 本検査を利用しても、あなたのがんの診断や治療に有用な情報が何も得られない可能性があります。
  • 本検査は、治療効果が期待できる治療薬の情報を提供しますが、その治療薬の治療効果を保証するものではありません。
  • 本検査であなたのがん細胞で起こっている遺伝子変異に対して効果が期待される薬剤が見つかったとしても、あなたのがんに対して承認されていない(※)場合、薬剤の入手が出来ない、あるいは投与が出来ない可能性があります。また、治療費は自己負担となります。
    ※「保険診療で使えない薬剤」または「他のがんや病気では保険診療で使えるが、あなたのがんでは使えない薬剤」を指します。
  • がん遺伝子診断外来は、がんの治療・診断に関するセカンドオピニオン外来とは異なります。診断内容や治療方針について、専門医の意見や判断を希望される場合には、別途、セカンドオピニオン外来にお申し込みください。
    ◇北海道大学病院 医事課(初診予約担当)(電話:011-706-6037) 1時間 税込33,000円

検査後の治療について

  • 現在、保険診療で認められている標準治療が行われている患者さんは、その標準治療が優先され、がん遺伝子パネル検査の結果に基づく治療は標準治療が終了した後の選択肢として考慮されます。※標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であり、患者さんに行われることが推奨される治療をいいます。
  • がん遺伝子パネル検査の結果、保険診療で認められている薬が適用となることがあります。
  • がん遺伝子パネル検査の結果、現在行われている治験に登録が可能と考えられた場合、現在通院中の主治医にその情報を提供します。登録の可否等含め、現在通院中の主治医と方針を相談してください。
  • 先進医療に登録が可能と考えられた場合、現在通院中の主治医にその情報を提供します。登録の可否等含め、現在通院中の主治医と方針を相談してください。この場合、治療費が高額となることがあります
  • 効果が期待される薬剤の情報が得られたが、保険診療、治験、先進医療に該当しない場合に、本院で実施している「患者申出療養」に基づく臨床研究に参加して、保険診療と並行して治療を行える場合があります。現在通院中の主治医にその情報を提供します。登録の可否等含め、現在通院中の主治医と方針を相談してください。
  • がん遺伝子パネル検査を実施しても、治療薬の選定に有用な情報が何も得られない可能性もあります
  • がん遺伝子パネル検査の結果に基づいて治療を行っても、十分な治療効果が得られない可能性もあります
  • がん遺伝子パネル検査は、あくまで現在通院中の主治医の判断に必要な情報を提供するものであって、がん遺伝子解析の結果が、現在通院中の主治医の判断よりも優先されることはありません。

当院で行われているその他のがん遺伝子パネル検査(自由診療)

  • Guardant360(ガーダント360)検査
    「Guardant360®(ガーダント 360)遺伝子検査」は、血液サンプルのみを取り、血液中の「遊離 DNA」つまり血流内のがん組織由来の DNAを解析することで、がん細胞で生じているがん関連遺伝子の変異を解析する検査です。米国のガーダントヘルス社が提供する検査で、 73のがん関連遺伝子で起こっている遺伝子の変異を調べ ます 。 進行した固形がん III期、 IV期) の 方で、 患者さんご自身が受診できる方を対象として行なっています。保険診療の対象外となるため 自由診療 として、検査費用( 税込 444,800円 )を負担して頂く必要があります。また、検査の説明を受けた結果、検査を希望しない場合、全身状態などにより検査の 適用 とならない場合には、がん遺伝子診断検査説明のみの受診料 (税込 33,000円 )がかかります。検体提出から結果返却まで約 3週間かかります。

「Guardant360®(ガーダント360)遺伝子検査」の検査期間(検査の申込みから結果を受け取るまで)は、北海道大学病院でのがん治療に関わる診療は全て自由診療となります。従って、現在、北海道大学病院に入院中の患者さんは原則として受診することが出来ません

診療実績

当院の保険診療によるがん遺伝子パネル検査の実施状況

2019年8月-2023年3月

検査の種類 人数
FondationOne CDxがんゲノムプロファイル 543
OncoGuide NCCオンコパネルシステム 58
FondationOne Liquid CDxがんゲノムプロファイル 32
633
疾患内訳 人数
大腸癌 95
膵臓癌 71
胆道癌 54
軟部肉腫 40
頭頸部癌 38
脳腫瘍 37
肺癌 35
乳癌 34
神経内分泌癌 26
胃癌 21
尿路上皮癌 18
前立腺癌 17
卵巣癌 17
子宮体癌 16
子宮頸癌 15
小腸癌 12
原発不明癌 11
胸腺癌 10
肝臓癌 9
悪性黒色腫 9
腎癌 7
食道癌 7
中皮腫 3
GIST 3
その他 26
633

連携病院の患者の当院チームカンファレンスによる検討

2019年8月-2023年3月

検査の種類 人数
FondationOne CDxがんゲノムプロファイル 577
OncoGuide NCCオンコパネルシステム 110
FondationOne Liquid CDxがんゲノムプロファイル 116
803

※連携病院のがん遺伝子パネル検査の結果は、連携する中核拠点病院のエキスパートパネル(チームカンファレンス)で検討を行います。

「がん遺伝子パネル検査」に関するお問い合わせ先

北海道大学病院 がん相談支援センター
相談時間:平日9時~17時
相談方法:対面または電話(なるべく事前の予約をお願いします)
場所:外来新棟1階
連絡先:011-706-7040 (専用ダイアル)

がん遺伝子診断外来を受診される方へ

当院ではいくつかの種類のがん遺伝子パネル検査を実施しておりますが、当院受診時の全身状態や血液・画像検査結果などにより、ご希望の検査を行えない可能性もありますことをご了承ください。検査のお申し込みには、検査を受けられるご本人の受診が必要です。また、検査申し込み時に、諸事情により患者さんご本人への結果説明が困難な場合を想定し、代わりに結果説明をさせていただく代理人の設定をお願いしておりますので、可能な限りご家族などの代理人に相当する方と一緒に外来受診をお願いします。

 

医療機関の方へ

OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム、FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル、FoundationOne® LiquidCDxがんゲノムプロファイルとそのお申し込みについて

保険診療でおこなうがん遺伝子パネル検査(OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム, FoundationOne CDxがんゲノムプロファイル, FoundationOne® LiquidCDxがんゲノムプロファイル)の適応は、標準治療がない固形がん患者または局所進行もしくは転移が認められ、標準治療が終了となった固形がん患者(終了が見込まれる者を含む)であって、関連学会の化学療法に関するガイドライン等に基づき、全身状態及び臓器機能等から、本検査施行後に化学療法の適用となる可能性が高いと現在通院中の主治医が判断した者となっております。適応につき紹介前にご検討ください。この適応に当てはまらない場合は、自由診療での検査となりますので、ご注意ください。また、「FoundationOne® LiquidCDxがんゲノムプロファイル」は組織検体での検査実施が困難な場合、または、組織検体を使用して行った検査で結果が得られなかった場合に検査が適応となりますので、ご注意ください。また、保険診療での検査にあたり、患者さんの同意のもと、国立がん研究センターがんゲノム情報管理センターへの情報登録が必要となります。そのため、検査申し込みにあたり、臨床情報やこれまでの薬物治療についての詳細な経過が必要となりますので、ご準備願います。また、検査終了後につきましても、国立がん研究センターがんゲノム情報管理センターへの情報登録のため、定期的に予後調査をおねがいしております。下記「がん遺伝子診断外来への受診手続きについて」をご参照ください。

国立がん研究センターがんゲノム情報管理センター
https://www.ncc.go.jp/jp/c_cat/index_kan_jya.html

検査後の治療について

検査後の治療につきましては、基本的にはがん遺伝子診断部では治療は行なっておりませんので、ご紹介いただいた先生に結果をお返しし、治療についてご検討いただくことになります。

 

がん遺伝子診断部の受診手続きについて

  • 貴院の担当者(地域医療連携室等)からFAXにて医事課新来予約受付担当(FAX: 011-706-7963)へ、現在までのがん診療に関する「診療情報提供書」、「外来紹介時臨床情報(規定書式あり)」、「外来紹介前の薬物療法情報(規定書式あり)」、「予約申込書」とともにお申込みください。「診療情報提供書」、「外来紹介時臨床情報(規定書式あり)」、「外来紹介前の薬物療法情報(規定書式あり)」の内容をがん遺伝子診断部担当者が確認のうえ、医事課新来予約受付担当より折り返し受診日をご案内致します。なお、予約に関してのお問い合わせは、医事課新来予約受付担当(011-706-6037)までご連絡ください。
  • 外来受診の際、現在までのがん診療に関する「診療情報提供書」、「外来紹介時臨床情報(規定書式あり)」、「外来紹介前の薬物療法情報(規定書式あり)」、1ヶ月以内の採血結果・CT画像、病理組織報告書が必須となりますので、ご準備願います。
  • 検査結果が出るまで検査会社に検体を発送してから約4~5週間かかりますので、この点についても十分ご留意ください。
  • 検査にはホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)標本が必要です。検体の準備につきましては、ご紹介頂いた先生にお願いをしております。患者さんが当外来を受診、検査を希望された場合、FAXにて病理検体の検体送付依頼書を送らせていただきます。その指示に則り、検体の準備をお願い致します。

 

 

ご提供頂くホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)ブロックおよび標本について

  • 3年以内に作製されている検体であることが重要です。
  • 原則として、検体組織中の腫瘍細胞の占める割合が、20%以上のもの。
  • 過去に受けた放射線治療の照射範囲に含まれていた組織の標本は検査に使用できない場合があります。
  • 原則としてブロックでの貸し出しにご協力ください。
  • やむを得ずブロックが準備できない場合は、未染色FFPE切片標本の作製をお願いします。(作成過程で切片の加熱乾燥は行わないでください。加熱乾燥後の検体は検査に使用できません。
  • 病理検体を送っていただく折には、病理報告書コピー、切り出し図コピー、検体送付時チェック表をご同封ください。
  • 詳細は検体送付依頼書を検査同意取得後にFAXさせていただきます

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