令和5年4月5日
神経内分泌腫瘍(NEN;NeuroEndocrine Neoplasms)は、発症頻度が少ない希少疾患の一つですが、若年から高齢者までの幅広い年齢層において、広範な臓器から発生することが特徴です(図1)。希少疾患の共通の課題としては、①最新の診断治療法に関する情報が乏しいこと、②どこに専門施設があるかが患者様にとってわかりづらいこと、③長期間の療養を継続する場合に、就労支援、両立支援など様々な支援ニーズにもとづく積極的なサポートが必要とされていること、④次世代の治療に直結する臨床研究・治験が少ないなどの問題点があります(図2)。特に広域な診療圏を有する北海道においては、最寄りに専門施設がない状況もあり、疾患の診断治療に際して中心的な役割を果たす診療センターの開設と、強固な診療連携ネットワークの確立が期待されています。
北海道大学病院では、これらの希少疾患特有の問題点を解決するため、2017年に神経内分泌腫瘍専門外来を開設し(図3)、診療部門横断的なチーム医療を展開してきました(図4)。また、2022年1月には厚生労働省の希少がん対策ワーキンググループ神経内分泌腫瘍分科会によって、消化管及び膵臓原発NEN, 消化管/膵臓原発NEN肝転移の3領域で神経内分泌腫瘍専門施設として認可されています(がん情報サービス)。
この度、発展的な組織改編により、2022年4月に北海道大学病院神経内分泌腫瘍センターが開設されることになりました。これまでと同様、すべての神経内分泌腫瘍患者様にキャンサーボードを経ての治療提供が行えるように努め、また、患者様にとって長期間続く療養期間の中で、一貫性継続性のある治療方針、最新の疾患情報を地域を問わず情報共有できるように、ICT (情報通信技術;Information Communication Technology)を用いた密接な診療連携体制の構築を推進します。
センターが患者様と医療者にとっての情報交換の場となるように運営発展させていきたいと考えておりますので、今後とも、お気軽にセンターへのご相談・ご利用をいただけますよう、また、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
神経内分泌腫瘍認定施設の使命である、かかりつけ医への診療支援、教育に取り組みます。
ホームページや市民・患者様向け講演会の開催を通じて、一般市民への情報提供、相談の主体となること。
北海道大学病院を国内での神経内分泌腫瘍中心的施行拠点としてhigh volume center化を目指し、基礎研究・臨床研究の推進、新規治療や創薬情報の発信、そして欧州神経内分泌腫瘍学会(ENETS)の国際的な施設認証資格であるCoE(Center of Excellence)取得に向けて取り組んでいきます。
本サイトへアクセスいただきましてありがとうございます。本サイトは患者様の受診調整を目的として医療連携がスムース運用されることを目的としています。
従いまして、医学的なアドバイスや疑問に関しては、お答えが難しい場合や、別に直接の受診やオンライン診療、セカンドオピニオンをおすすめする場合があります。
また、解答に時間をいただく場合がありますので、あらかじめご了承ください。
011―706―4775
本サイトへアクセスいただきましてありがとうございます。本サイトは患者様の受診調整を目的として医療連携がスムース運用されることを目的としています。
従いまして、医学的なアドバイスや疑問に関しては、お答えが難しい場合や、別に直接の受診やオンライン診療、セカンドオピニオンをおすすめする場合があります。
また、解答に時間をいただく場合がありますので、あらかじめご了承ください。
011―706―4775
ご自由に治療中のご意見をお聞かせください
希少がん特集
講演「神経内分泌腫瘍の外科治療最前線」
竹内先生ガンプロ講座
平田先生ガンプロ講座
第30回膵癌教室「NET(神経内分泌腫瘍)の診断と外科治療について」
第30回膵癌教室「認定がん医療ネットワークナビゲーターを知ってますか?」