放射線診断科

放射線診断科は病院の診療科としては、患者のみなさまに馴染みがうすいかもしれませんが、実はとても大切な仕事をしています。当科はすべての診療科と連携し、病院全体の医療のレベルを向上させる役目を担っています。

CTやMRIを用いて患者さんの画像情報から病気の診断をしたり、血管造影やその手技を応用して病気の治療をしています。

概要

診療体制

院内で行われるCTやMRIの画像診断(検査件数CT 32,499、MRI 16,872:平成29年度)のほとんどに対する診断レポート作成、血管造影やその手技を用いた治療(IVR)(1,338件:平成29年度)に携わっています。

治療方針

画像診断は「正確な診断を迅速に」をモットーに即日~翌々日には画像ネットワークを通して結果報告ができる体制を整えています。 血管造影についても緊急性を要する塞栓術などは24時間体制で対応しております。

診療分野

上述したように当科は大きく2つの部門に分かれて診療を行っています。
診断部門(画像診断):全身を対象としたCT及びMRIの画像診断レポート作成を行っています。
血管造影・IVR部門(血管造影およびその手技を用いた治療(IVR))
主に下記の領域の専門分野の治療を行っています。

  • 肝細胞癌/肝転移に対する動脈塞栓術(動脈化学塞栓療法)
  • 外傷性出血/医原性出血に対する動脈塞栓術/ステントグラフト内挿術
  • 血管奇形(肺動静脈奇形等)に対する動脈塞栓術
  • 子宮筋腫に対する動脈塞栓術(UAE)
  • 内臓動脈瘤に対する動脈塞栓術
  • 腎(主に腎血管筋脂肪腫)に対する動脈塞栓術
  • 門脈圧亢進症(静脈瘤や門脈体循環短絡路)に対する経皮的塞栓術
  • 術前門脈塞栓術
  • 経皮的ドレナージ術(膿瘍、胆嚢、胆管等各種)
  • 経皮的針生検
  • 嚢胞硬化療法
  • 中心静脈ポート埋め込み/中心静脈カテーテル留置
  • 経皮的血管内異物回収

診療時間

血管造影IVR外来初診・再診受付:火・水・金 午前8時30分より午前12時まで 初診の方はなるべく当院の地域医療連携福祉センターを介してご予約ください。ご予約のない場合長い時間お待ち頂く場合があります。

担当医師

職名 氏名 専門分野 所属学会・指導医・認定医など
画像診断学教室 教授
放射線診断科長
工藤 與亮 放射線診断学
神経放射線
日本医学放射線学会放射線診断専門医
放射線部 准教授
(放射線診断科 病棟医長)
阿保 大介 血管造影・IVR 日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本核医学会核医学専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
講師
加藤 扶美 放射線診断学
乳腺・骨盤
日本医学放射線学会放射線診断専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
講師
(画像診断学教室 医局長)

藤間 憲幸 放射線診断学
神経放射線・頭頚部
MRI
日本医学放射線学会放射線診断専門医
助教 坂本 圭太 放射線診断学
骨軟部
日本医学放射線学会放射線診断専門医
助教 森田 亮 血管造影・IVR 日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本インターベンショナルラジオロジー学会
助教
原田 太以佑 放射線診断学、神経放射線、MRI 日本医学放射線学会放射線診断専門医
歯学研究員 口腔病態学分野放射線学教室 助教
亀田 浩之
放射線診断学、神経放射線
日本医学放射線学会放射線診断専門医
先端画像診断開発学分野 特任助教
清水 幸衣 放射線診断学、神経放射線 日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本磁気共鳴医学会
死因究明教育研究センター
オートプシーイメージング部門
特任助教
池辺 洋平
放射線診断学
日本医学放射線学会放射線診断専門医

主な検査・設備

multislice CT3台(最新の320列CT、および128列・80列CT1台づつ)、MRI(3.0T)3台、MRI(1.5T)2台、血管造影装置3台(内2台は回転DSA対応。1台は血管造影専用CT(IVR-CT)付属)

診療実績

診断部門:院内で行われるほとんどのCT、MRI検査の読影・診断レポート作成
血管造影・IVR部門:年間約1,500件