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医師・歯科医師の指示により、それぞれの患者さんに必要なお食事を提供しております。
病態や形態を考慮した食種を用意しています。
一般食は、常食(幼児食・学齢児(前期・中期・後期)食、成人食(3段階のエネルギー設定)、妊産婦食)、軟菜食(軟菜・きざみ・ペースト等)、流動食(重湯食)、口腔や飲み込みに障害があり食形態の調整が必要な方への嚥下訓練食、離乳食、緩和ケアチーム専用食などがあります。 特別食は、栄養成分と病態に応じた食事(エネルギー調整食、タンパク質調整食、低脂質食や手術後、検査のための食事(低残渣食、ヨード制限食など)、無菌食などがあります。
一般食は患者さんの年齢、性別、体格に見合ったお食事です。厚生労働省「日本人の食事摂取基準」に基づきます。特別食は、治療の直接手段として、医師から病状に応じて必要な栄養量の指示を受けたお食事です。基本となるお食事の多くは糖尿病、腎臓病などの各専門学会の指標に基づきます。
常食では年末年始や行事食を除く朝食と夕食に2種類のメニューからの選択食を実施しております。特別食の一部の方にも朝食のみ2種類のメニューから選択していただいております(一般食、特別食ともに選択食を選ばれると1食50円の手数料がかかります)。また、お正月、成人の日、ひな祭り、クリスマスなど季節ごとに行事食をお楽しみいただいています。
嚥下食
脳血管障害、進行性神経疾患、頭頸部癌など様々な原因により飲食物の咀嚼や飲み込みが難しくなる状態を摂食・嚥下障害といいます。
栄養管理部では患者さんの状態に応じ、開始時のゼリー食から、すべての水分にとろみをつけた嚥下訓練ペースト食、やわらか食など全8段階(13種類)の嚥下食を提供しています。
朝食 | 午前8時 |
昼食 | 午前12時 |
夕食 | 午後6時 |
管理栄養士7名で栄養管理を行っています。
入院患者の皆様の栄養状態については、入院時のスクリーニングを入院中のスタッフと共有し、必要に応じて管理栄養士がベッドサイド訪問を行い食事調整や栄養相談体成分分析(インサーテープ、アディポメーター、BIA(生体電気インピーダンス法))による栄養評価を行っています。
北大病院を受診される方で、治療に食事療法が必要な場合に、医師の指示で栄養相談を受けることができます。栄養相談では、管理栄養士が患者さんの病状維持・改善のための食事療法についてご説明やサポートをさせていただきます。入院中は1-2回、また、外来では1-2ヶ月程度に1度継続して受けていただき、その効果の確認や取り組みを支援いたします。糖尿病・腎臓病・肥満・心臓病・高血圧・高尿酸血症・脂質異常症・肝臓病・膵臓病・炎症性腸疾患・外科手術後・移植後・先天性代謝疾患・低栄養・摂食・嚥下機能低下等様々な病態の栄養相談を行っております。
栄養相談(月~金 予約制) | |||
相談時間 | 初回 30分 | 午前9-12時 | 午後13-16時 |
2回目以降 20分 | 午前8:30-午後17:00 |
<入院>
糖尿病教室・腎臓病教室:内科に教育入院された患者さんの食事療法教室です。
入院栄養管理体制:一部病棟で常勤管理栄養士を配置し、患者の病態・状態に応じた栄養管理を実施できる体制を整えています。
特定集中治療室管理料:入室後早期から経腸栄養等の必要な栄養管理を行った場合など
<外来>
外来栄養食事指導:病態別栄養食事指導に加えて外来化学療法を実施している悪性腫瘍の患者に対し、専門的な知識を有する管理栄養士が具体的な献立等によって指導を行います。
北大病院では『栄養管理は治療の基本』との理念のもと多職種でチームを組んで患者の皆様に栄養管理を行っています。『適切な栄養量の補給』と『可能な限り口から摂取できること』を目標にして、医師・歯科医師と管理栄養士・薬剤師・看護師・臨床検査技師・言語聴覚士・理学療法士・歯科衛生士等その他多職種が連携し、活動しています。2023年9月から栄養サポートチーム加算の算定を開始しています。
実習生や研修生への教育を実施しています。栄養相談および病棟訪問に同行させていただくことがあります。
多くの方に栄養の情報が届けられるよう、YouTubeを利用したおいしく食事が楽しめる健康レシピの配信を行っています。
チャンネル:
おいしい! 北大病院レシピへ
栄養管理部では生活習慣病(メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症)の改善を目的とした、レシピ本を出版しております。タイトルは、『北海道大学病院のおいしい健康ごはん』(北海道新聞社発行)です。現在、今年度中の改訂版出版を目指して準備をすすめています。