現在、3500万人の日本人がピロリ菌に感染しています。ピロリ菌は胃の粘膜に炎症を起こし、慢性胃炎・胃潰瘍・胃がんの原因になります。いままでは、胃・十二指腸潰瘍などの4疾患に保険適用が限られていましたが、2013年2月21日よりヘリコバクターピロリ感染胃炎に保険適用が拡大されました。すなわち、ピロリ菌に感染している人は保険診療で除菌治療が受けられることとなりました。内視鏡検査で胃炎が確認され、ピロリ菌検査で陽性になれば、どなたでも除菌治療が受けられます。ピロリ菌を調べてほしい方や除菌治療をうけたい方は、近医または消化器内科の外来でご相談ください。
ピロリ菌専門外来は、1回目と2回目の除菌治療に失敗された方、ペニシリンアレルギーなどで通常の除菌治療が受けることができない方が対象となります。ピロリ菌専門外来では、対象者にピロリ菌の感染があるかどうかの検査を行ったり、ピロリ菌の感染を認めたときには薬で除菌をします。費用は公的医療保険が適用されないので全額自己負担となります。
区分 | 料金 | 備考 | |
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1.検査料 | 16,060円 | 検査のみで除菌せずに終わる方 | |
2.検査除菌料 | 30,140円 | 検査でピロリ菌陽性となり、除菌治療を行い、 除菌の成否を確認する方 |
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3.除菌料 | 初回の除菌に失敗して2次除菌及び 3次除菌の場合 |
14,080円 | 除菌に失敗して、さらに除菌治療を希望する方 |
注1)2.検査除菌料及び3.除菌料には、除菌判定の料金を含みます。
注2)除菌が必要な場合には院外処方をいたします。(薬代は、ピロリ菌専門外来の診療料金には含まれておりません。)
注3)2.検査除菌料では除菌判定の来院日を含めた料金です。
小野尚子(日本ヘリコバクター学会認定医)
※医師の判断により検査をしない場合や検査法を変更する場合がございます。
質問1.これまでピロリ菌検査や除菌治療をされたことがありますか?
NO→消化器内科の外来または近医を受診してください。
YES→質問2へ
質問2.2回以上の除菌治療に失敗していますか?
NO→質問3へ
YES→ピロリ菌外来を受診して下さい。
質問3.ペニシリンアレルギーなどで通常の除菌治療を受けることができない方ですか?
NO→消化器内科または近医の外来を受診してください。
YES→ピロリ菌外来を受診して下さい。
ピロリ菌専門外来での診療行為はすべて自己負担となることを了解できましたら、ピロリ菌専門外来に予約をお願いします(予約方法は上記に記載)。